出典：ROMA/ローマ | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうもでょおです。
前々から期待されていたNetflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』がいよいよ配信されましたね。ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を取ったりと各地で高く評価された作品で、アカデミー賞外国語映画賞最有力候補なんて言われております。
アルフォンソ・キュアロン監督の最新作が自宅で見れるとは本当に贅沢な時代になりました。
早速、Netflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』を視聴したので感想書いていきますよ。ではどうぞ。
映画『ROMA/ローマ』のあらすじ
政治的混乱に揺れていた1970年代のメキシコを舞台に、ある家族の生活と階級社会の姿を鮮やかに、そして感情豊かに描いたアルフォンソ・キュアロン監督作品。
とのことです。
崩壊寸前の中流階級の家族と家政婦の話を全編白黒で描きます。
映画のタイトルはローマなのに舞台はメキシコなんです。メキシコにローマという地名があるので、メキシコのローマが舞台になっているんですね。
本作はアルフォンソ・キュアロン監督の半自伝映画のようになっているそうで、幼少時代のことが元になっているらしいです。ちなみにキュアロン監督はメキシコ出身。
そう思うとメキシコ人監督ってすごいのが多い気がしますね。デルトロとかイニャリトゥとか。名前覚えづらい人ばっかだけど。
映画『ROMA/ローマ』の監督はアルフォンソ・キュアロン
サンドラ・ブロックがジョージ・クルーニーと宇宙でデートする夢を見る映画(えっ違う?)『ゼロ・グラビティ』がとても高く評価された監督です。『ゼロ・グラビティ』は7年のブランクを経て監督復帰した作品でしたね。
あとクライヴ・オーウェンが主演を務めた『トゥモロー・ワールド』なんかもアルフォンソ・キュアロンだったそうで、全然知りませんでした。暗いなー重いなーCGヒデぇなーと思って見てたのしか覚えてませんw
『ゼロ・グラビティ』の監督だと思ってみるとまた違って見えるのかもしれませんね。
これまではビッグな映画もたくさん撮影してきてビッグな俳優も起用してきたアルフォンソ・キュアロンですが、今回の俳優は全員無名。メインキャスト以外はエキストラばかりだとのことです。
撮影方法に関してもすごく興味深いですね。
映画『ROMA/ローマ』の感想
まずとにかく美しい。
前作『ゼロ・グラビティ』の宇宙描写はとても美しいものでした。『ROMA/ローマ』は宇宙とは全く無縁の70年代のメキシコです。こんなにも違う物なのにこうも美しく魅せられるかと、この映像だけでも十分価値があります。
私は凡人なので全くうまく説明できないんですが、美しいんですよ。まず白黒の色のトーンも全然違う。セピアっぽいというか。静的なカメラワークで映画の中に引き込まれますし、映画を見てるというよりその場にいる感じ。BGMも一切ないです。あるのは本当にその場に存在するであろう音のみ。
メキシコってこんなに美しいんだと、ジメジメした雰囲気みたいなのがなくてカラッとしてて、サラサラしてて…もう何言ってんのかわかんねぇ。語彙力ほしいです。全く説明できません。
それからお得意のカメラの長回しもラスト付近の海辺のシーンで見ることができましたね。このシーンは本当にハラハラしました。その場にいる気分で思わず「アカンて、アカンて」って一人で呟いてしまいました。そして何事もなかった瞬間の安堵感。
それと同時にクレオの告白で、ドバっと感動が流れ込んできます。もうね、この映画優しすぎんだよ。
政治が不安定で、街でデモが起きたり元カレが過激派で人を殺したり、自分の仕えてる家庭は親が子供を見捨てて出ていくしで、とにかく環境は最悪なんですよね。本当に良いところが一つもない。
そんな中で人々の優しさだけが支えで、その優しさだけあればどんなこともやっていけるんですよね。
『ゼロ・グラビティ』では傷ついた女性が強く生きる姿が描かれましたが、今回の『ROMA/ローマ』ではそれも健在でした。主人公クレオはもちろん、クレオが使えるソフィアも傷つきながらも強く生きる女性です。
映像が美しいのはもちろんストーリーもとても美しい映画でした。
最後に
Netflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』は本当に良かったです。この作品が劇場公開されないのはとても残念ですね。映画館の大スクリーンで見たかった。
正直このブログは娯楽映画以外あまりウケないので、感想を書かないつもりで見ていましたが見てみるとつい語りたくなってしまいました。
