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ネタバレ解説【テネット】ニールが実は2人いた説についての考察、時間の挟み撃ちなど、ラストのオチまで徹底解説

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『テネット』の一場面

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…テネット意味わからん!!!

 

どうも映画系ブロガーでょお(@dyoblog_) です。

『インターステラー』以来、なんと6年ぶりのノーラン監督のSF映画ということで大注目の『テネット』。

語りたすぎて早速感想書きました↓

ネタバレ感想【テネット】期待値上げすぎて大失敗!つまらないノーラン映画になった難解映画

 

でもさぁ、ぶっちゃけ『テネット』複雑すぎて意味わからん!!ってなったんじゃないでしょうか?

多分もう1回観てもわかんないとこいっぱいあると思います。

てなわけで、2周目する前にまずはこの解説を読んでください。そうすればさらに理解力が深まるから。

1回観て分からなかった人はこの記事を読んでからもう1回観ると分かるはず。

では解説をどうぞ。

 

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この記事は映画『テネット』のネタバレを含んでいます。未視聴の方はご注意ください。

 

 

【解説】皆が気付かなかったテネットに隠された意味を考察

まずはテネットという言葉から。

テネットは英語で教義を表す言葉。実際、字幕では "教義" と訳されていました。テネットについてはダブルミーニングというかトリプルミーニング的に意味があるのでそれについて解説します。

 

まず大前提としてテネットは組織の名前。予告編ではテネットがまるでアブラカタブラのような魔法の言葉のような印象でしたが、実際はただの合言葉みたいなもん。

もう一つの意味としては映画公開前から示唆されていた、逆さ言葉、回文。「しんぶんし」と同じで反対から読んでもテネット (TENET)はテネット(TENET)です。

『テネット』のロゴ

出典:TENET (@TENETFilm) | Twitter

 

そしてもう一つの意味が面白いんですよね。

TENETってTEN、つまり10分になってるんですよ。

【解説】皆が気付かなかったテネットに隠された意味を考察

『テネット』のクライマックス、レッドチームとブルーチームはそれぞれ10分ずつ、お互いに順行と逆行の任務をこなし「時間の挟み撃ち」を行いました。

まるでTENETの文字と同じです。前と後ろから順と逆に進んで挟み撃ちしているような構図になります。

クリストファー・ノーランらしい言葉遊びがここに隠されていました。『インセプション』の時も主要キャラの頭文字を取ると、Dreams(=夢)になる言葉遊びがありましたよね。

【解説】赤と青が時間の順行と逆行を赤と青で解説している

テネットでは順行と逆行、前と後ろ正反対の性質がある映画です。それは映画の視覚効果にも表れてます。

分かり易いので言うとこのシーン。

【解説】赤と青が時間の順行と逆行を赤と青で解説している

時間の順行と逆行の向きを変えることが出来る回転扉のシーン。セイラーが2人いたシーンです。

あのシーンでは順行している部屋が赤色、逆行している部屋が青色という視覚効果が使われていました。

 

また同様にクライマックスの任務でレッドチームとブルーチームに分かれたのも同じ。"主役" とアイヴスのレッドチームが順行、ニールのブルーチームが逆行を行っていました。

 

ちなみに関係ないけど販促的にもこの視覚効果が使われてまして、『テネット』とコラボキャンペーンを行った腕時計ハミルトンでも、赤と青のモデルが登場しています。

『テネット』の時計

出典:ハミルトン:TENETのための特別な時計|Hamilton Story

 

クッソどうでもいいけど映画好きにハミルトンは超絶オヌヌメ。

『インターステラー』とか『メン・イン・ブラック』とか洋画でめっちゃ使われてる腕時計です。私も愛用してる。

珍しくアメリカメーカーの時計だから映画によく出てくるんですよねー。

【解説】逆行のメカニズム

『テネット』はいわゆるタイムトラベルものなんですが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいに過去に瞬間移動するタイプのタイムトラベルじゃないです。

時間の逆再生です。

なので過去のある地点まで戻るためには、同じだけの日数が必要になります。例えば14日前に戻りたいなら14日間かけて逆再生(=逆行)しなきゃいけない。

過去に戻ってから順行したのがレッドチーム、過去に戻ってからも逆行したのがブルーチームです。

 

【解説】祖父殺しのパラドックス「過去は変えられない理由は?」

タイムトラベルものは基本的に2種類に分かれます。

  • 過去は変えられない派
  • 過去は変えられる派

です。

過去は変えられない派の映画は『プリデスティネーション』や『インターステラー』、過去は変えられる派の映画は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『バタフライ・エフェクト』『アベンジャーズ エンドゲーム』なんかがあります。

『アベンジャーズ エンドゲーム』は過去は変えられないと劇中で言ってたものの過去を変えています。過去を変えられる派の映画は過去改変した時点でパラレルワールドが発生します。

 

そして『テネット』は劇中の言葉である通り、過去は変えられない派です。その理由は祖父殺しのパラドックスです。

これは有名な仮説で、結果を取り除くと原因が失われるからです。コレ前にアベンジャーズの時に作った図。

親殺しのパラドックス図解

つまり「子が親を殺すと子は生まれないから親は殺せない」ってこと。

これは殺しだけに関わらずすべての事柄に言えます。

例えば死んだ彼女を過去に戻って救ってしまうと、過去に戻る理由がなくなるので救うことが出来ません。

 

なので言い方を変えると、映画が始まった時点で第三次世界大戦阻止に成功していることが分かる訳です。

 

ちなみに独創的な意見で有名だった物理学者スティーヴン・ホーキング博士は、「未来に行くことは出来ても過去に行くことはできない」とタイムトラベルについての説を説いています。

これは上述の通り過去に行くことが出来ればパラドックスが起きるから。

【解説】"時間の挟み撃ち" ってどういう意味?

『テネット』の中に何度も登場した「時間の挟み撃ち」に関して詳しく解説します。

挟み撃ちは皆さん分かる通り、挟み撃ちです。両側から攻めていって逃げ場を失くす手法です。

それを時間で行ったのが時間の挟み撃ちです。このタイムライン、時系列も一応図にしてみたのでご覧ください。

『テネット』時間の挟み撃ちタイムラインの図解

ある地点まで順行して情報を手に入れてから逆行することで、相手の手の内を全て把握するのが時間の挟み撃ち。

こうすることでセイラーは "主役" たちの行動を完全に理解し、アルゴリズムのありかの情報を手に入れました。

 

ちょっと違うけど『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でビフが年鑑を手に入れて過去を変えちゃったのと似てます。未来で情報を得てから過去に戻る訳だから。

アルゴリズム、エントロピーってなに?

アルゴリズムは本来、簡単に言うと計算式の意味です。

映画『テネット』においては物質としての計算式として存在しており、9つに分割できるあの兵器を1つにすることでアルゴリズムが完成します。

これを使うことで世界の全てのエントロピーを逆行させることができ、結果として全生命を滅亡させることが出来ます。

未来人はセイラーにアルゴリズムを完成させるように指示し、死期が迫っているセイラーはアルゴリズムを使い世界を道連れにしようとします。

冒頭のオペラハウスに登場した人は誰?

『テネット』の冒頭、オペラハウスの任務の最中、 "主役" を救った逆行弾を撃った人がいましたよね。

ローラ博士と出会う前に、 "主役" が初めて逆行弾を見た時です。あの時の男はニールです。

【考察】ニールって結局どこから来てどこに行くの?

【考察】ニールって結局どこから来てどこに行くの?

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ここからはちょっと非公式的な要素も踏まえて考察を行っていきたいと思います。

 

ニールはズバリ未来から来ました。

"主役" がこれから何年も生きた先でニールをテネットにリクルートし、彼を過去に送ります。 

分かり易く言うと『ターミネーター』と同じです。ジョン・コナーが過去の自分を守るため未来から父親のカイル・リースを過去に送るのと一緒。

そしてニールがラストのオチでどこに行ったのかというと、再び地下に向かいました。

理由は自らを犠牲にして "主役" を助けるためです。

"主役" とアイヴスがアルゴリズムの場所にたどり着いた時、鍵がかかってるフェンスの先で死んでる男がいました。手榴弾を持ってなかった死体。

あれがニールです。

ニールは "主役" と友情について語った後、地下に降りていき撃たれて死にます。それはすでに起こった過去ですし、ニールの言った通り過去は変えられないからです。

ニールは2人いる説を考察

ここまでの解説でニールと "主役" が仲の良い友達だということは分かったと思います。じゃあなんでそんなに仲が良いのよって話をしていこうかと。

まず「ニールは現代にすでに登場してる」という説。ニールは未来からやってきたので、現代に存在するニールは当然まだ子供です。

映画『テネット』の重要人物の中に一人だけ子供がいましたよね?

 

…ハイ、そうです。

 

キャットの息子マックスです。ニールとマックスは髪色が一致しますし、これから起きる未来のことを想像するにニール=マックス説は間違いないかと思います。

"主役" とキャットが恋人になるかどうかは分かりませんが、友人なのは変わらないでしょう。そしてその友人の息子とも付き合いがあるのは明らかです。

成長したマックスはニールとなりテネットに入団し、過去に逆行して "主役" を救います。そして救われた "主役" はマックスをプリヤの暗殺から助けるのです。

"主役" はどうしてプリヤを殺したの?

映画のラストで武器商人の妻プリヤがキャットとマックスを殺そうと伺っており、それを "主役" が阻止してプリヤを射殺しました。

プリヤは "主役" との約束を破り、キャットとマックスを殺害しようとしました。ですが、キャットが記録を残していたことにより "主役" はキャットを救いプリヤを殺すことが出来たのです。

プリヤもニール同様に未来の "主役" がリクルートしたテネットのメンバーの一人だったのです。

そして上述した通り、マックスはニールなのでマックスが死んでしまうと "主役" はテネットに入団することはありませんし、当然世界も救えません。

映画にも登場した「祖父殺しのパラドックス」です。過去を変えることはできないので、あの場所あの地点でマックスを殺すことは不可能です。マックスはアルゴリズムのある地下で死ぬ運命だからです。

つまりプリヤを殺したことはある地点から見ると過去であり変えられない運命です。

 

"主役" とニールはお互いを救い救われを永遠のサイクルで繰り返しているのです。

…これなんか『ダーク』の感想書いた時に似たこと言った気がするわw

最後に

以上、いかがだったでしょうか。

個人的にはニール=マックスを明言してくれると、さらに興奮する映画になったんじゃないかと思ってます。

例えば最後に「ニールはミドルネームでファーストネームはマックスだよ」とか言ってくれるとブワッって泣いたと思う。

ニールがキャットを見るシーンとか、彼女を救うシーンで実はお母さんを救ってるってことが分かったら大泣きしちゃわない?

 

正直『テネット』は複雑で不親切すぎるので、多くの人が挫折すると思う。これまでのノーラン作品みたいに劇中で詳しく明言してくれないもん。

是非あなたの考察や意見もコメント欄に書いてくださいな!考察が楽しい映画なので色んな人の意見を聞いてみたいです。

荒らしじゃない限りコメントは承認するので、お初の方もお気軽にー。Twitterでも受け付けてます。

 

クリストファー・ノーランはこれまで『メメント』や『インターステラー』などで時間のトリックを行ってきました。細かく言うと『インセプション』や『プレステージ』でも行ってます。

なのでもしノーランの過去作品を全部見てない人は是非見てほしい。てか見なさい。

一応U-NEXTが一番配信作品多いのでおすすめです。はじめの1カ月は無料で見れるので実質全部タダでノーラン作品が楽しめます。

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