どうもでょおです。
ホンダから2代目レブルがリリースされて結構な時間が経ったのでそろそろこの話をしようかなと思います。
ホンダが販売しているレブルはバイク不況の中でも人気を博し、絶賛してる声が多いんですよね。
やっぱレブルかっこいいっすね〜🤘🤘#レブル250#レブル#バイク乗りと繋がりたい #バイク好きと繋がりたい #無言フォロー大歓迎 pic.twitter.com/yWIfxwPMGY
— アンラッキー・ルチアーノ (@unluckybike) June 22, 2018
たしかに整っており、雰囲気いいんだけど「美形」じゃない。いわゆる雰囲気イケメンなバイクだと思うんですよね。芸能人でいうところの星野源的な
でも熱狂的なファンが多すぎて「ダサい」なんて言えば炎上すんじゃないかと思うレベル。以前ダサいと言わずに「カスタムベース"には"よくない」って言ったんですけどそれですら炎上寸前。
バッシングの嵐でした。
そんときの記事とその後の記事↓
新型レブル250をカスタムベースにしてはいけない5つの理由
私「新型レブルをカスタムベースにしてはいけない」結果→大バッシング
すでに販売されて結構時間も経ってるので「あれ?レブルってダサくね?」って目を覚ました人もいそうなのでこの記事を書くことにしました。
海外市場主力なレブル250だけど…
レブルは海外での販売を主力にしているクルーザー、いわゆるアメリカンバイクです。アメリカでは300ccと500ccで販売していますね。
ところがアメリカ本国でも意見が割れているようで、半分ほどの人は「レブルはアグリー (=不細工) なバイクだ」と言っています。
日本ではレブルのことを不細工だと呼ぶ人が少ないので、米国では日本以上に嫌われてるということでしょうか。
前衛的なデザインが災いしてか特に年配の方にレブル嫌いが多いようです。海外市場向きに作ったデザインのはずが日本人にウケがいいみたい。
ご存知の通りホンダは変な前衛的なバイクを作ることが多いです。
例えばDN-01…
ビッグスクーターを親に持つクルーザーがスポーツバイクに憧れて誕生した、みたいなデザインです。(意味わからんな…)
それから全く売れなかったDN-01の叔父さんみたいなデザインのNM4とか…
出典:NM4 | Honda
たくさんのラインナップがあるからか、奇妙なバイクもたくさん出してます。奇妙なバイクはより力を入れて宣伝を大々的に打ち出すイメージもあります。
全体のバランスが悪すぎるレブル250
ホンダは変なバイクばかりだ、なんて言いましたが私はDN-01もNM4もかっこいいと思います。VT1300もかっこいいです。
ダサいのはレブルだけです。
なぜこうもダサいと感じるのかは全体のバランスの悪さにあります。パーツごとにレブルを見ると確かにかっこいいです。全体の雰囲気も悪くありません。でもそれらの土台であるバランスが悪いからダサく見えるんです。
たとえバットマンのスーツを着ても短足で頭でっかちな日本人がかっこよくないのと同じです。千葉ットマンはかっこいい。
ネオクラ路線なレブル250
でもセンスが悪くてバランスが悪いのではなくて、良い物を作ろうとホンダが死力を尽くした結果だと思います。
たとえばネオクラ路線。近年バイク業界はネオクラシック路線として古いけど新しいバイクが人気を博しています。例えばヤマハのXSR900やハスクバーナヴィットピレン、BNWのR nine Tなんかがそうです。
出典:XSR900 - バイク・スクーター | ヤマハ発動機株式会社
クラシックなたたずまいでありながら、中身も外観も現代的にアップデートされていてかっこいいです。
レブル250もこういう雰囲気にしようと、おそらくカスタム業界の流行やデザインを取り入れたものと思われます。でもそれがうまくいってないんですよね。
例えばフロント回り。純正アメリカンバイクには珍しく太いタイヤが履かされています。マッシブな雰囲気を出すのには良いんですが対するフロントフォークが細すぎる。チョッパーにしたいのかマッスルにしたいのか、こういったバランス感覚はメーカーにないのかもしれません。
またガソリンタンクもフレームの上にちょこんと乗っけるチョッパーのハイマウントを意識しているのかと思うのですがこのバランスも悪い。この気持ち悪いフレームが先だったのかフレームに合う形でタンクを作ったことで、タンク周りは何とも言えない違和感を醸し出しています。
ガゼットでなんとかしようと誤摩化した感も見受けられます。
スポーツライドを意識したレブル250
そんなタンク周りがダサくなってしまった理由としてはダブルクレードルフレームではなくダイヤモンドフレームを採用したためです。
ダブルクレードルフレームはハーレーなどをはじめとするアメリカンバイクに多いフレーム形状です。一方ダイヤモンドフレームは剛性が高くスポーツバイクなどに使われることの多いフレームです。
レブル250は運転する楽しさ、スポーツライドを意識したバイクでもあります。ダイヤモンドフレームを採用していて、ステップ位置はクルーザーのように前へ投げ出さず、ホイールベースは短めです。
これらが原因でダサくなっています。
まずダイヤモンドフレーム。
ダイヤモンドフレームはアメリカンバイクの独特のシルエットを生み出すのにとても不向きなフレームです。おそらく一番フレームが美しい国産アメリカンバイクはスティードです。
出典:http://www.bikebros.co.jp/catalog/1/119_1/
ネック部分からホイールの中心まで一直線になるようにデザインされています。スティードが美しく整ったデザインに見えるのはこのラインを合わせているからです。
ラインを合わせているのはアメリカンだけではなくほとんどのバイクがそうです。カフェレーサーもネイキッドも美しいバイクはラインが揃っています。
そのためダイヤモンドフレームを採用したアメリカンバイクはダイヤモンドフレームを隠すのが一般的です。
例えばエリミネーター。スポーツライドを意識したアメリカンバイクでダイヤモンドフレームを採用していました。
出典:http://www.bikebros.co.jp/catalog/4/77_8/
見ていただくとわかりますがダイヤモンドフレームのバランスの悪さをガソリンタンクや外装で隠して誤摩化すデザインになっています。メーカーデザインの妙です。
逆にレブル250はこの部分をあえて見せて無骨さを演出するという方法をとりましたがバランスの悪さを露呈させることになりました。
スポーツを意識したアメリカンではカワサキのバルカンSなどがありますがあちらの方が圧倒的に整ったバランスを持っています。
出典:VULCAN S | 株式会社カワサキモータースジャパン
またレブルは旋回性を高めるためか一般的なアメリカンバイクよりもホイールベースが短くなっています。これが原因で先ほど言った一直線が崩れてしまっています。
「アメリカンバイク=ダサい」のイメージ
レブル250というバイクがダサい理由をここまで挙げられるのに、ダサいと本音を言えない理由としては「アメリカンバイク=ダサい」のイメージから。
アメリカンバイクは一般的にバイク乗りからダサいと言われることが多いバイクです。ですがアメリカンバイクは10年15年前はとても人気でした。ぶっちゃけかつては一番人気のバイクジャンルだったと言っていいでしょう。今までいた人は一体どこにいったんだろうと思うほどです。
実際アメリカンに乗っている私が下記のような記事を書くほどダサいと扱いを受けています。
アメリカンバイク乗りのあなたが"ダサい"とバカにされる4つの理由
それから10年以上経ち、いつの間にかついた「アメリカンバイク=ダサい」のイメージを払拭すべく誕生したのがレブルです。
私の中ではレブルはアメリカンバイクの中でも随一にダサいと思っていますが人気なところを見るとそう思わない人が多いんでしょう。
多分メーカーは私の意見と同じことを理解してると思います。理解した上で販売を考慮して今の形で販売していると思います。だってホンダの他のバイクは十分美しいもん。
気になるのはレブルがどんな層にウケているのかというところですよね。既存のアメリカンバイクファン層ではなく、これまでバイクに興味のなかった層にウケているのであれば大成功です。
もしレブルがかっこいいと言う既存のアメリカンバイクファンがいるんならそれはアレだよ。モグリだよ、多分。
まとめ
レブル250がダサい理由はバランスが悪いからです。レブルの持つ雰囲気や細部はとてもカッコいいです。
ただバランスが悪いので、すげー不細工な人がオシャレな服を着ている感じです。どうせなら男前にオシャレな服を着せてほしいと思います。
奇形のエリミネーター250SE乗りが何言ってんだよって言われそうなので言っておきますが、私はエリミは不細工なバイクだと思っています。バランス悪いけど、あばたえくぼ的な感じでその不細工さが愛おしいんです。
結局は「好み」なので否定はしませんが、美しさは「好み」ではないと思います。美しさの基準が好みでいいなら、グッドデザイン賞の審査員とかもデザイナーではなく一般人がやるでしょ。
とはいえこのクラス、サイズ感で新しいアメリカンバイクって他にはないので人気や注目を集めているのは間違いありません。
海外にはオシャレにカスタムしようと試みたレブルもあるので、レブル乗りの方は参考にしてみてください。
【新型レブル250】海外の参考にしたいかっこいいカスタム例7選
逆にレブル売り払いたくなったとかいう人は中古査定を。
【バイクブロス】一括買取査定のすすめ|評判は最悪?高値買取のコツ
流石にそんなヤツいないわw