出典:エピソード|レギオン シーズン3|FOX|FOX ネットワークス
アメコミファンの皆さん、どうもでょおです。
皆さんアメコミ映画やドラマは好きですか?ってか好きですよね。やっぱり人気なのはMCUやそれに対抗するDCEUかと思いますが、私が好きなのはX-MEN。今から20年近く前に始まった映画シリーズで、私にとっては元祖スーパーヒーローです。
ご存知の通りX-MENを輩出してきたFOXは、ディズニーに買収されたためX-MENシリーズは打ち切られることとなりました。
そんなX-MENシリーズの残り香のひとつがドラマシリーズ『レギオン』です。
ステマなしに言いますが、多分私が一番好きなスーパーヒーロー作品です。プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの息子の活躍を描いたドラマシリーズで、シーズン3を持って終了することが発表されています。
感慨深い気分なのでなんだか前置きが長くなってしまいましたが、今日は『レギオン シーズン3』の前半を見た感想を書きたいと思います。
シーズン3は8エピソードしかなくて、残りのエピソードはいよいよあと3つ。好きなドラマの終わりはいつも寂しいですね。
この記事には『レギオン シーズン3』のネタバレが含まれていますので未視聴の方はご注意ください
『レギオン シーズン3』前半のあらすじ
レギオンシリーズはそもそも進行がめちゃめちゃ遅いので5エピソード使ってもそれほど話は進んでいません。
シーズン2ではファルークの策略によりデヴィッドの味方が全員敵になりました。つまりデヴィッドはかつての味方と敵対し、戦っていくことになりました。
デヴィッドは時間旅行者つまりタイムトラベラーのミュータントであるスウィッチと協力し、過去を修正しようとします。
デヴィッドの母と父のエピソードがあったり、時間の悪魔と戦ったり色々やってますが、相変わらずのスローペースで過去改変は出来てません。
『レギオン シーズン3』前半の感想
ファルークがヴィランなの忘れてね?
そもそもファルークことシャドウキングはレギオンシリーズにおけるヴィランとして登場しました。デヴィッドの父チャールズ・エグゼビアが倒した怪物で、その結果シャドウキングはデヴィッドの中に巣食うこととなりました。
シーズン1ではデヴィッドの体を使い暴走。敵を容赦なく殺す極悪人でしたが、シーズン2ではディビジョン3のメンバーに疑念を植え付け、デヴィッドこそが悪人でデヴィッドを唯一倒せるファルークこそがヒーローだとし、ディビジョン3を乗っ取りました。
なのでそもそも「ファルーク=良い人」じゃないんですよ。あくまでファルークより危険な存在であるデヴィッドを倒すためにファルークとディビジョン3は手を組んでいるだけのはず。
なのにいつの間にかファルークがディビジョン3のメンバーとして幅を利かせてるではありませんか。みんなもうちょっと警戒しようよ。
あらゆる人間を手にかけてきたやつだよ?デヴィッドが闇落ちした原因だよ?よく平気だよなと思います。
レギオンの登場
レギオンシーズン3にはいよいよプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアが登場しました。パトリック・スチュワートとジェームズ・マカヴォイに次ぐ3人目ですね。
3代目プロフェッサーXを演じるのは『ゲーム・オブ・スローンズ』などのハリー・ロイド。
出典:Fil:Harry Lloyd 2018 (cropped).jpg – Wikipedia
プロフェッサーXっぽさより、デヴィッドの父っぽさを優先した感じ。デヴィッドも髭を剃って小綺麗にすれば似たような雰囲気になりそうです。セレブロのプロトタイプも登場するなど、X-MENファンには胸アツのシーンもありましたね。
アメコミ要素が登場したのはプロフェッサーXだけではなく「レギオン」も初登場しました。
レギオン、原作の発音だとリージョンは原作コミックのデヴィッドのミュータントとしての名前です。聖書に登場する軍団から取られたその名前の通り、リージョンはデヴィッドの中に住む軍団です。
多重人格者のリージョンはその人格ごとにバラバラの能力を持ったミュータントです。原作コミックではサイキック能力以外にも怪力や高速移動能力を持った人格もあり、中にはスウィッチのような時間をコントロールする人格も存在します。
このような能力の持ち主であることからリージョンはめちゃんこ強いオメガレベルのミュータントとされています。
そんなデヴィッドがドラマ版でもいよいよリージョン改めレギオンとしての能力を開花しつつあるようです。
ドラマ版では今のところただの多重人格っぽいですね。シドニーがデヴィッドの体を乗っ取ったものの、デヴィッドの中には他にも多数の人格が存在しているので彼女を抑え込むことが出来ました。今後もこの多重人格という部分にクローズアップしてくれると面白くなりそうです。
Artwork for the cover of New Mutants vol. 3, 21 (January, 2011 Marvel Comics) Art by Dave Wilkins 出典:Legion (Marvel Comics) - Wikipedia
原作コミックのレギオン(リージョン)は『今日から俺は』に出てきそうな超絶ダサいヘアスタイルです。作品によってはアゴがめっちゃ長く描かれることもあり明らかに3枚目キャラ。
レニーを返してくれ
シーズン2でデヴィッドとレニーがようやく和解して、デヴィッド唯一の味方として心強い存在になってたレニー。
シーズン3が始まって以来、そのポジションを日本語が堪能な中国人ミュータント、スウィッチちゃんに奪われつつあったレニーですがまさかの退場。サーモンちゃんとの間にもうけたヴァイオレットとの一生を一瞬で終えたあのシーンはもう辛すぎてたまりません。今までありがとう朝食の女王。
残り3話しかないとはいえ中々ハードな展開にしんどいです。
シーズン1の頃からオーブリー・プラザの怪演が大好きだったので普通に悲しい。お願いだから彼女にエミー賞かゴールデングローブ賞あげて。
その他メインキャラのクラークやその恋人ダニエルも退場したのを考えると、デヴィッドは過去改変に成功しそうですね。最終的に『LOST』みたいな感じなオチになりそう。
デヴィッドはシドと出会うことなく別々の未来になってるとか。一番読めないのはハッピーエンドなのかバッドエンドなのかってところですよね。この辺り『レギオン』は突飛なラストを用意していそうです。
過去を変えれば罪は消えるのか
『レギオン』はシーズンごとに1つの倫理的なテーマに沿ってストーリーが展開していきます。
例えばシーズン2の時は「疑惑を植え付けられた妄想は現実になるのか」といったようなスーパーヒーロー作品らしからぬ複雑なテーマが盛り込まれていました。
第1話を見た時、シーズン3のテーマはロボットや人工知能になるのかなと思ってたんですが「時間」がテーマでしたね。『レギオン』にしてはストレートすぎる気がしなくもないんですが。
そのテーマの大きな部分として「過去を変えれば罪は消えるのか」というのがあると思います。
デヴィッドは過去を変えるため、すべてを元通りにするために、敵も味方も容赦なく消していってます。その姿は誰が見てもヴィランでしょう。たしかに過去改変に成功すれば彼らが死んだという事実はなくなります。
でもそれでデヴィッドの罪はなくなるのか。他人を生き返らせることが出来たらあやめてもよいのか。
終わり良ければ総て良しとは言えない、倫理観がテーマとなっているようです。シーズン2の時ほど頭を使わないけどやっぱり深いよね。
最後に
やっぱり『レギオン』は最高だわ。
なんでこんなに日本でウケてないのか理解できんとしか言えない。やっぱりスーパーヒーローらしくないってところがダメなんだろうか。『ウォッチメン』とか『ダークナイト』のように大人なアメコミも人気があるんだからもっと人気出てもいいのになー。