BLKFLG(CD+DVD)
どうもでょおです。今回はヒップホップネタの記事を書きたいと思います。今や日本ヒップホップ界を代表するラッパーの一人になったANARCHY(アナーキー)。
彼を語る上でかかせないことが「昔から変わった」ということ。これを良しとするかどうかは別ですが変わったのは紛れもない事実です。今回はこれについて語りたいと思います。
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ANARCHY(アナーキー)はどう変わったのか
まず事実としてANARCHY(アナーキー)がどのように変わったのかについて説明したいと思います。
アナーキーが日本のゲットー向島の出身なのは言うまでもありません。アナーキーは1stアルバム「Rob the world」の楽曲は全曲ゲットーがテーマの歌でした。2ndの「Dream and Drama」や次の「Diggin' ANARCHY」でも曲の多くがゲットーの曲でした。
これまでアナーキーは常にゲットーから抜け出し売れることを一心不乱に歌っていました。ところが今のアナーキーはもはや成功者で、成功者としての立ち位置に変わったんですね。
アナーキーが変わった理由
そんなアナーキーですが、とうとうメジャーデビューしました。avexにヒップホップのレーベルを新設し、そこのラッパーとしてデビューしました。
「成功者になることを夢見る少年」が「成功者」になったんですよ。
理由もなにもこれでは「売れることを夢見る曲」は書けないですよね。売れてんだからさ。
変わったところ
アナーキーのメジャーデビューアルバム「NEW YANKEE」のリード曲となったのが「Right Here」です。
実際はこれまでもちょくちょく「成功した」ことを歌ってるんですが、アナーキーが変わったことが大々的に歌われているのはこの曲です。
この曲でアナーキーは「もう夢は叶ってる」とはっきり明言して歌っているんですよね。
これ以降アナーキーはゲットーから抜け出す曲は減り、「今を楽しんでる」という内容が増えました。1st、2ndの頃は「楽しんでいる曲」はかなり少なかったんですよね。
アナーキーの曲をたくさん聴いてるとわかるんですが、これまでは「曇り空」や「雨雲」という言葉がよく使われていました。ところが「NEW YANKEE」の最後の曲「Good Day feat.JESSE」では天気が良い晴れの日の描写が描かれています。
アナーキーの気持ちってまさにこの通りだと思うんですよ。
これまでは雨が降ってどんよりしていた気持ちだったのが、今ではすっかり晴れてるんだと思います。
変わることは悪ではない
ANARCHYが変わったと言うと否定的な意見に聞こえますが、曲の内容が変わることはそもそも悪いことじゃない。
1stアルバム「Rob the world」ではゲットーをテーマにした曲ばかりで、人気を博しましたが長年続けることで飽きを感じる人も実際にはいたと思います。
「Diggin' ANARCHY」では"アナーキーをディグする"というテーマでアナーキーの新しい側面を掘り下げることに挑戦もしました。
日本のゲットー出身ラッパーとして登場したアナーキーはこれまでも変化し続けてきました。
昔からのファンはむしろ喜ぶべき
私は長年ずっとANARCHYのファンでした。
初めて聴いた時は高校生で、1stアルバムの「Rob the world」が出た頃でした。私はアナーキーと同郷の京都出身だったので、高校生の私にとってアナーキーは歌詞に登場する通り本当にゲットースーパースターでした。
私だけじゃなくてちょっとヤンチャしてる同級生全員にとってヒーローだったんですよね。
例えるなら当時の私はまさに2ndアルバム「Dream and Drama」の「Composition Of Pain」に登場するキッズそのものだったと思います。
Dream and Drama
ANARCHYほどではありませんでしたが、私やその周りもそれなりに複雑な家庭で、イジメを受けていた経験もありました。
ANARCHYの曲に共感できる部分もとても多く、毎日毎日一日中アナーキーを聴いて勇気をもらっていました。
誇張抜きにして、「アナーキーがいなければ首つってた」と思います。
それと同時にANARCHYがどれほど成功に憧れを抱いているのかということを強く感じました。私はただの一ファンでしたが彼が今以上に売れ人気になって、より多くの人の支えになってくれることを願っていました。
その後「Right Here」がYoutubeで公開され初めて聴いた時、私は本当に泣きました。あのANARCHYが「もう夢は叶ってる」といったことが嬉しくてたまらなかったからです。
ANARCHYの昔からのファンなら私のように、変わってしまったことにむしろ喜びを感じるべきだと思います。
アナーキーファンじゃなくなった私
アナーキーのファンなら喜ぶべきだといいました。ですが私はANARCHYが変わってしまってから聴くことを辞めました。はっきり言っておきますが嫌いになったわけじゃないです。
ANARCHYの歌う内容が変わり、もう今までのようにANARCHYの楽曲によって勇気づけられることがなくなったからです。
曲の内容が変わったことだけが原因ではなく私自身の環境が大きく変わったことも原因の一つです。
「昔のANARCHYに戻ってくれ」
なんて話を聞きますが、私からすると、
「何があっても絶対に戻らないでくれ」
と言いたいです。
昔のANARCHYのように元気づけられる曲が聴きたい日もありますが、ANARCHYはこれからも最前線で活躍し続けて、キッズたちの夢でい続けてほしいのです。
最後に
大人になって環境を変えることに成功した私にとって、もうANARCHYの曲は必要なくなりました。
ですが当時の私にANARCHYの曲がなかった場合、ANARCHYの曲に出会えなかった場合、私はこの場にいなかったでしょう。それくらい私の支えになっていました。
もうANARCHYの曲を聴くことはないのかもしれませんが、今後もずっと活躍していってほしいと心から願ってます。ANARCHYには感謝してもしきれないです。
なんだかおこがましい思いを語る記事になってしまいましたが、アナーキーは多くのキッズに多大な影響を与えて救ってきたということをヘイターにも知ってほしいと思い、この記事を書きました。
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