どうもでょおです。日本語ヒップホップ、日本語ラップ聴いていて知らない人はいないであろう般若。
スキルだけではなく熱いリリックとプロップス、ルックスでこれからも日本のヒップホップを引っ張っていってくれるラッパーです。
そんな般若がよく言われるのが本国のラップゴッド「EMINEM(エミネム)に似てる」ってこと。最近はあまり聞きませんがそれでもエミネムっぽいなと感じる時はよくあるので今回はその共通点をまとめました。
コメディリリーフ
般若9枚目のアルバムジャケット
なんといってもまずはこれ。般若を聴かない人でも知っているであろう『やっちゃった』。般若のブラックコメディたっぷりの楽曲です。般若はアルバムに必ず一曲は「面白い曲」を入れてきます。最新アルバムの『話半分』では『虎の話(あわよくば 隙あらば 俺だけが)』なんかがそれです。
エミネムにはスリム・シェイディというピエロの人格がいて、全盛期にはおふざけしまくった楽曲を出しまくってました。般若はスリムのように二重人格を謳ってませんが、楽曲によってトーンが大幅に違うところは二重人格のようです。
熱い
まあ般若が熱いのは周知ですね。エミネムもとんでもなく熱いんですよ。違いがあるとすればエミネムはファンを応援するようなファンに向けた歌詞が多いうこと。般若はセルフボーストや自分応援が多いですね。
あとヒップホップに対する姿勢も似ているところがあり、般若もエミネムも4つ打ち否定してた。(曖昧な記憶)
語りが入ってくる
エミネムの『Lose yourself』のイントロで語りが入っているのは有名ですよね。エミネムはあれ以外にも『Not Afraid』なんかでも聞けます。
般若も『いつでも』や『最ッ低のMC』なんかで語りを入れてます。最近のエミネムは語りが入っていないからか般若の語り部分もなくなりました。
子煩悩
エミネムは娘のヘイリーへ向けた曲やヘイリーへの想いを歌った曲がたくさんあります。般若の子供は現在一人息子でまだまだ幼い響くん。まだ5歳くらいかと思いますが10thアルバム『話半分』では息子のために書いた『家訓』が収録されていてすでに子煩悩っぷりがうかがえます。
子煩悩じゃない親の方がおかしいのでパクリでも似てるでもなんでもないんですが。日本のヒップホップって子供のためを歌うラッパーってあまり多くないんですよ。ZORNぐらいしか思いつきません。
ロックサウンド
活動休止以降のエミネムはヒップホップというよりロックサウンドが元ネタになっているものがほとんどです。『Kings Never Die』なんかもモロです。
般若は椎名林檎やブルーハーツのファンを公言しているのでロックバンドからの影響も受けてそうです。『覚悟完了』なんかはハードコアロックなサウンドです。これはパクリというかたまたま似ているって気がしますが。
ファッション
ラッパーといえばBBキャップ被ったり、サングラスかけたり、ブリンブリンなジュエリーのイメージがあります。
エミネムも般若も定番でいかにもラッパーのような恰好をしてることは少ないです。最近だとつばの折れたキャップを深くかぶっていたり、フードをかぶっていたり。
パクリかどうかはしりませんがエミネムも般若も金髪坊主だった頃があります。
というより背格好が似てるもんね。
ミュージックビデオ
ミュージックビデオを作るのは般若ではなく監督なのでパクってるとは言えませんがエミネムの『The Monster』と般若の『あの頃じゃねえ』のミュージックビデオは似てますね。
『The Monster』はエミネムの過去のPVをリバイバルして再現しています。般若の『あの頃じゃねえ』は過去のアルバムジャケット写真を再現してます。
酷似とまではいきませんが似てます。とはいえ長年やってきて、ファンなら見てすぐに気づくジャケットを作ってきた般若だからこそできるものです。
声が裏返る感じ
歌のことはよくわかりませんがたまに裏声っぽいのを使ったりシャウトする辺りも共通点かと思います。これかっこいいんだよ。
本人が影響受けてることを認めてる
まあ色々似てるとかパクってるとか、共通点があるみたいなことを言ってきましたが、般若自身がエミネムの影響を受けているということを曲の中で歌ってます。
『我覇者なり』では「長渕、ブルーハーツ、ナンジャマン、エミネムから出来てる」と歌っています。
般若は独自性の塊
私にはエミネムに似てる、似てないは問題じゃないです。般若は独自性の塊で本当に人間臭いラッパーです。人間誰しも誰かの影響を受けて、影響を受けた人間達から作られています。
般若の歌う内容は長渕剛のように人間臭く、ブルーハーツのような自由があり、エミネムのようなかっこよさがあります。
色々な人たちの影響が般若を形作っているので似ている部分くらいあるでしょう。
ですが般若の持つ魅力は誰とも同じではありませんし般若は般若です。これからも第一線で活躍して元気づけてくれる曲を作り続けてくれることを楽しみにしています。