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クッソわかりやすく、ヒップホップ誕生の歴史、起源を説明するよ

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クッソわかりやすく、ヒップホップ誕生の歴史、起源を紹介するよ

ヒップホップキッズのみんな!ワッサでょおです。

 

…ごめんなさい、調子に乗りました。

 

でょおって誰やねんと思われそうですが、ヒップホップビギナーさんなら多分一度はお世話になったことのあるサイトを運営しています。こんなページね↓

クッソわかりやすく、ヒップホップ誕生の歴史、起源を紹介するよ

【2018年版】Hip Hop(ヒップホップ)用語一覧まとめ

私も四捨五入するとアラサーに分類されるようになり始めまして、「まだヒップホップなんて聴いてんのかよププッ」って言われるようになってきました。

今回はそんな10年以上もヒップホップしか聴いていない私がヒップホップの歴史について簡単に紹介したいと思います。

私は日本のヒップホップが好きですが、やっぱり元祖であるUSヒップホップを聴かないで歴史も知らずに聴いてる人って浅いんですよね。ディスじゃないです。

ヒップホップは知識があればあるほど聴いてて楽しいんですよね。

その知識がないのはとてももったいない。いうなればマーベルの映画をアベンジャーズだけ見てるようなものです。

それまでの出来事がわかってればもーっと面白くなるので、今回はヒップホップの誕生の歴史・起源についてちょっとだけ、すげーわかりやすく紹介します。

 

ヒップホップは貧困から誕生したものではない

「日本にスラムなんかないし、日本でヒップホップとかバカじゃないの」。

みたいな話をされたことないですか?実はそもそもヒップホップの誕生って「抑圧されたゲットーの貧困から抜け出すための手段」ではありません。知ったか厨はここを勘違いしています。

ヒップホップは確かに貧困層から誕生したものですが、貧困から抜け出すために誕生したものではありません。貧困層といってもただの貧乏人ではありません。もっとアーティスティックで楽しい連中が作り出しました。

 

ヒップホップはディスコから誕生した?

クッソわかりやすく、ヒップホップ誕生の歴史、起源を紹介するよ

グランド・マスター・フラッシュ

出典:Datei:Dj Grandmaster Flash-01-mika.jpg – Wikipedia

ヒップホップが産声を上げる時代、世間の音楽はディスコ一色でした。そんな中で「曲の一番かっこいいところを切り出してループする」遊びが産まれます。

これがヒップホップの祖です。

ディスコミュージックやファンク、ソウルなどの曲をボーカルのない部分だけ延々とループさせ続けるのです。DJがレコードをくるくる回してるのにはここに起源があります。右のレコードで小節を流したあと左のレコードで全く同じ小節を流し、その間に右のレコードを巻き戻して全く同じ小節を流します。

だからヒップホップからは「ループサウンド」「サンプリング」は切っても切れない存在なのです。元ネタの音楽の一部をループさせるのが起源にありました。

そもそもなぜそんな遊びが流行ったのかというと、「踊れるから」です。歌詞もなく、終わりもないヒップホップは延々と踊れるから人気を博しました。

このDJのループ遊びがいわゆる「ブレイクビーツ」なのです。

これらを始めた人たちの一人が「クール・ハーク」。さらに曲を盛り上げるために「スクラッチ」を取り入れたのが「グランド・マスター・フラッシュ」と言われています。

 

ヒップホップの四大要素の一つダンス

ヒップホップの四大要素って聞いたことありませんか?一応、

  • ラップ
  • DJ
  • ブレイクダンス
  • グラフィティ

とされています。頭でっかちな感じなので現実社会で「ヒップホップの四大要素」とか言ったことはありませんが。

DJのループ遊びが流行ったのは踊れるからなんですよね。だからヒップホップからダンスを切り離すことも出来ないんです。

このブレイクビーツで踊るのがブレイクダンスです。

 

MCはオマケ、DJが花形だった

当時の(今もだけど)DJはパーティで踊れるかっこいい曲を流す人で、花形でした。パーティの主役です。

そんなDJの引き立て役として登場したのがMCです。イケてる音楽にいい感じの間の手を入れて盛り上げる係です。このMCがラップ、押韻を取り入れたことでラッパーになるわけです。

いまでこそラッパーが花形DJがオマケ的に思われることもありますが、ヒップホップ誕生の時には逆だったんですね。

 

アフリカ・バンバータ

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出典:Fichier:Afrika Bambaataa in Bogota.jpg — Wikipédia

「クール・ハーク」「グランド・マスター・フラッシュ」に次ぐヒップホップ創始者最後の一人がアフリカ・バンバータです。

アフリカ・バンバータはヒップホップを今の形にした人で、一番の貢献者と言っても良いでしょう。アフリカ・バンバータはギャング「ブラック・スペード団」のボスでした。彼もまたDJでクール・ハークやグランド・マスター・フラッシュのようにパーティを開いていたのですが、ギャングのボスなのでパーティにはギャングをまとめる意味もありました。

アフリカ・バンバータはギャングのケンカを拳ではなくダンスで解決させました。そして「DJ」「ラップ」「グラフィティ」「ブレイクダンス」をひとまとめにして「これがヒップホップだ」と名付けた張本人でもあります。

 

ディスコ対ヒップホップ

当時、ディスコは高くつく遊びで金持ちや大人の娯楽でした。なのでディスコに行けない若者や貧困層はヒップホップが受け皿になった訳です。ディスコで遊ぶことが出来なかった人たちがヒップホップを誕生させ、成長させていきました。

これによって徐々にディスコサウンドは廃れ、ヒップホップの人気があがっていきます。が、ヒップホップは音楽ジャンルとしてはまだまだ未完成だとされ、ラジオでは未だにディスコサウンドが流れているのが現状でした。

それにヒップホップで反抗して、「ヒップホップは反抗の象徴」のイメージを植え付けたのもアフリカ・バンバータだったと言えるでしょう。とはいえ当時のヒップホップの歌詞はまだまだ中身のないパーティーチューンでした。

 

世界初のヒップホップは盗作のオンパレード


The Best Of SugarHill Gang: Rapper's Delight

「I said a hip, hop, the hippie,…」

と始まる歌詞をご存知でしょうか。世界で初めてレコードになったヒップホップThe Sugarhill Gangの『Rapper's Delight』(シュガーヒル・ギャング/ラッパーズディライト)という曲の一番初めのリリックです。

このフレーズは多くのラッパーたちにサンプリングされ、RHYMESTERの『ちょうどいい』やNORIKIYOの『It ain't nothing like Hip Hop』などでもサンプリングされています。

この曲『Rapper's Delight』はディスコサウンドの人気が降下し、ディスコの終わりと同時にリリースされた曲で、まさにヒップホップの幕開けとなった一曲です。

 

ところがこの『Rapper's Delight』は盗作の塊で、ヒップホップ発祥の地ニューヨークブロンクスの若者には一切受け入れられなかった曲なのです。

というのもThe Sugarhill GangはこれまでMCをやっていたわけでもなくDJだったわけでもない、クラブの警備員を中心に始まりました。

ディスコの終わりを迎えて、新しい音楽に目を付けた音楽プロデューサーが後のシュガーヒル・ギャングのメンバー、ビッグ・バンク・ハンクに出会います。

ビッグ・バンク・ハンクはあろうことか他人(コールド・クラッシュ・ブラザーズ)のラップを真似しててプロデューサーの目に留まりました。

つまり素人がアマチュアバンドの曲の歌を歌ってたらレコード出さないかとオファーされたようなもん。常識的に考えれば断るところですがビッグ・バンク・ハンクは快諾。コールド・クラッシュ・ブラザーズとデビューするのではなく地元ニュージャージーの仲間たちとデビューします。

ビッグ・バンク・ハンクは自身で歌詞を書き直したわけではなくコールド・クラッシュ・ブラザーズの歌詞をそのまんま使いました。

 

なので当時ブロンクスでヒップホップに親しんでいた若者は「誰やコイツ」「なんでコールドクラッシュの歌詞パクッてんねん」「なんでニュージャージーの人間がヒップホップ知ってんねん」と思ったわけで地元ではパチものとして全く受け入れられませんでした。

これまで誰もレコードを出してこなかった理由はヒップホップは金にするためのものじゃない、自分たちが楽しむためのものだという考えもあったでしょうが、一番の原因はサンプリング問題。

ヒップホップは既存の音楽をサンプリングして作る音楽だったので、それをレコードにすることなんて不可能だと思われていました。シュガーヒル・ギャングの音楽プロデューサーは彼らに対して「よっしゃそれはまかしとけ」的なことを言ったわけなんですが、このプロデューサーは頭おかしいのかトラックのネタ元に許可を取らなかったため訴えられました。

つまり歌詞は盗作、トラックは無許可サンプリングの盗作の塊のような曲が『Rapper's Delight』なのです。

 

とはいってもシュガーヒル・ギャングが世間にヒップホップを周知させた功績は大きく、彼らがいなければ世間はヒップホップを知ることなく、アフリカ・バンバータやグランド・マスター・フラッシュがレコードを出すことはなかったでしょう。

 

最後に

いかがだったでしょうか。かなり簡単に、必要な部分だけをかいつまんで説明したつもりですがどうでしょうか。

とりあえずヒップホップの創始者「クール・ハーク」「グランド・マスター・フラッシュ」「アフリカ・バンバータ」と世界最初のヒップホップと呼ばれる「ラッパーズ・ディライト」と「シュガーヒル・ギャング」のことだけでも覚えておけばOKです。

ヒップホップを聴くとき、より奥行深く楽しむことができますよ。

ではまた。

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