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ネタバレ感想【ソウルフル・ワールド】ピクサー「子供相手にするのやめるわ。これからはオッサン向けアニメをつくる」

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【ソウルフル・ワールド】の一場面

© 2020 Disney/Pixar.

どうも自称映画系ブロガーのでょお(@dyoblog_)です。本当は "映画に文句言う系ブロガー" だと思います。

さてさて本日はクリスマスですが皆さんいかがお過ごし?

私の家族は毎年クリスマスイブに集まってクリスマス映画みたりする慣習がありますが、その反動で翌日のクリスマスは完全に燃え尽きております。

てなわけで、今日はクリスマス映画ではない映画の感想です。それがこちら。

 

ディズニープラスオリジナル『ソウルフル・ワールド』

 

ピクサー映画の最新作でして、本作はディズニープラスにての配信になります。

(ディズニープラスのレビュー記事→Disney+ (ディズニープラス) に登録した感想【デメリットあり!失敗するかも】レビュー

本来なら映画館で公開予定だったんだけど『ムーラン』で味をしめたディズニーはちゃっかり配信限定へ乗り換えました。

ピクサーは年々子供向き映画から大人向き映画に切り替えてるっていっつも言ってるんだけど、今回の『ソウルフル・ワールド』に至っては子供向き要素がほぼない!と言うのが正直な感想でした。

むしろピクサーはこの路線の方がいいかもしんない…。

この記事は映画『ソウルフル・ワールド』のネタバレを含んでいます。

 

映画『ソウルフル・ワールド』の概要と評価

以下、『ソウルフル・ワールド』の評価になります。

  • 監督:ピート・ドクター
  • 原題:Soul
  • 製作:2020年 アメリカ

8.1

 

98

96

 

IMDbの評価が8.1、Rotten Tomatoesの評論家の評価が98、観客の評価が96点とかなりの高評価です。

今年は『2分の1の魔法』とピクサー映画が2本公開されたのですが、私個人の意見としても『2分の1の魔法』より全然よかったです。

最近のピクサー作品では珍しく手放しで面白いと評価できる映画だったんじゃない?

監督は『カールじいさんと空飛ぶ家』のピート・ドクター。

映画『ソウルフル・ワールド』のあらすじ

『ソウルフル・ワールド』の一場面

© 2020 Disney/Pixar.

ニューヨークに住むジョー・ガードナーは、ジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師。
ある日、ついに憧れのジャズ・クラブで演奏するチャンスを手に入れた直後に、運悪くマンホールへ落下してしまう。彼が迷いこんだのはソウル(─魂─)たちが暮らす世界で、彼自身もソウルの姿に…。そこは、ソウルたちが生まれる前に、どんな性格や興味を持つかを決める場所。でも、22番と呼ばれるソウルだけは、人間の世界が大嫌いで、何の興味も見つけられないまま、もう何百年もこの世界にいた。

出典:作品紹介・あらすじ・キャスト情報|ソウルフル・ワールド|ディズニープラス公式

と、なっておりますが話そのものはこの後が重要。

22番の協力を得て現実に戻ることが出来たジョーですが、誤ってジョーの魂は猫の中に入ってしまいます。そしてジョーの体の中には22番が。

ジョーは元の体を取り戻すために22番と共に悪戦苦闘しますが22番は慣れない現実の世界で徐々にその素晴らしさを気付いていきます。

映画『ソウルフル・ワールド』の登場人物と声優

以下、軽く『ソウルフル・ワールド』の登場人物と声優をおさらい。

ジョー・ガードナー(ジェイミー・フォックス)

『ソウルフル・ワールド』の一場面

© 2020 Disney/Pixar.

実力も才能もあるけど運がないジョーはジャズのピアノ奏者の夢を追いつつ、臨時の音楽教師として働いています。

ある時、かつての教え子の紹介でジャズの大きな舞台に立つことになりますがその直後に転落死。

天界に向かう途中逃げ出して、魂の世界に迷い込んでしまいます。

 
 
 
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声優にはジェイミー・フォックス

俳優としては俺様キャラの役割が多い気がしますが今回は気弱で普通の人間役。普通の役なのに何だか逆に違和感。

このなりで意外にもコメディアン出身だという事実…。

アメリカのコメディアンって日本の芸人さんみたいに顔でも笑いを取るタイプの人って少ないよね。

22番(ティナ・フェイ) 

『ソウルフル・ワールド』の一場面

© 2020 Disney/Pixar.

魂の世界では性格などを決め、最後に「きらめき」を見つけて現実の世界に送り出されるのですが、22番はこの「きらめき」が見つからなかったため、長年魂の世界にいます。

番号が22番なので多分22番目に誕生した魂なので、遥か昔ですね。

Gigazinの記事によるとこれまでに誕生した人口は1082億人だそう…。

 
 
 
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声優にはコメディエンヌのティナ・フェイ

自慢のコメディセンスを発揮して『ミーン・ガールズ』などの脚本を書いたりもしてます。

 

ちなみに日本語吹き替えでは川栄李奈というアイドル出身のタレントさんがやってるそうですが、コレはアカンな。

22番ってまだ生まれてないくせに何千年分も生きてるほど、"生"に辟易して皮肉ばっか言うキャラクターだから、ババアボイスなわけでしょ?

キャピキャピした若い女の子の声じゃダメじゃん。

テリー(レイチェル・ハウス) 

天界へ向かう魂の数を数える会計係。

魂の数が一つ足りないことを発見し、ジョーの魂を展開に戻そうとします。一応ディズニーヴィランズのポジション。

んでもって、エンドロールの後にも出てきて、「映画が終わったからもう帰れよ」っていう演出がむなしいね…。

元々は劇場公開予定だったからなんだろうけどさぁ。

カーリー(クエストラヴ) 

『ソウルフル・ワールド』の一場面

© 2020 Disney/Pixar.

ジョーの元教え子でドロシアに紹介するドラマー。

声優にはバンド系ヒップホップグループ「ザ・ルーツ」のドラマー、クエストラヴ

映画『ソウルフル・ワールド』の感想 ※ネタバレ注意

さっきも言ったけど『ソウルフル・ワールド』面白かったです。

近年のピクサーって割と迷走気味なところがあったと思うんですが、個人的に本作はかなり振り切っていて新生ピクサーのような部分を感じる名作だと思います。

低迷したピクサー「子供相手にするのやめるわ。これからはオッサン向けアニメをつくる」

90年代後半当時はCGアニメってとても革新的でした。

ピクサーって元々はアップル社の一部(それより以前は名門ILM)で、ようはコンピューターソフトを売るための販売戦略としてアニメを作り始めたんですよね。

ところがそれから数十年経過し、今じゃCGアニメーションは珍しくもなんともなくなりました。

挙句の果てには大元会社のディズニーが『塔の上のラプンツェル』以降CGアニメに切り替えたことで、ピクサーそのものの存在価値すらなくなったようなところがあります。

『ソウルフル・ワールド』の一場面

© 2020 Disney/Pixar.

それが原因なのか、ここ数年なんともパッとしない映画がかなり量産されており、定期的に過去作の続編を作って延命処置を行う始末。

近年のピクサー映画が微妙な感じの映画な理由って、「中途半端な大人向き映画」ってところだと思うんですよ。

例えば『トイ・ストーリー4』を例にしてみると、アンディが大事にしていたオモチャもボニーには見捨てられ、結局子供にとってオモチャはオモチャでそれ以上でもない、という現実的なストーリーになっています。

その他にも『カーズ/クロスロード』では老いには勝てないだったり、『2分の1の魔法』では父親の代わりだった兄の存在に気付いたりと、夢と魔法の王国のスタジオらしからぬ現実味溢れるストーリーの映画だらけなんですよね。

 

大人としては割と納得してしまう部分があるけど、ピクサーって子供向きのアニメなのは明らかだったし、コレ子供が観てホンマにおもろいの?って感じがあったんですよね。

 

ところが本作『ソウルフル・ワールド』は、もうそんなこと完全に無視。

逆に子供向きな要素をほぼ排除してます。

魂の世界のキャラクターたちやギャグが多少子供ウケしそうなところはあるものの、ストーリーはほぼ完全に大人向け。これまでの作品とことなり実写映画にも出来そうなぐらいしっかりしてる。

子供にはウケないだろうけど、逆に子供に見せるものじゃないぐらいの作品になってる。

『ソウルフル・ワールド』の一場面

© 2020 Disney/Pixar.

なんてったってテーマがジャズだぜジャズ。

ジャズなんて子供どころか結構な歳取るまで聴く音楽じゃないもん。サントラにもジャズが使用されているし、とてもじゃないけど子供が楽しめる映画だとは言えない。

自称「国境なき神秘主義団」のムーンウィンドはヒッピーだしな。

 

ストーリーのテーマだって「夢を追って生き急ぎ過ぎた男が、人生のすばらしさを再発見する」ことになってる。

こんなもん子供が理解できる余地は一切ないw

だって主人公のジョーはすでに人生の半分を生きてるんだもん。前途有望な子供たちに「夢ばっか追うんじゃなくて、たまには立ち止まろうぜ」なんて言って伝わる?伝わる訳ないじゃん。

 

これまで子供向きの映画を作ってきたピクサーが、大人に向けたメッセージを盛り込んできて、本作ではむしろ子供向き要素を排除して完全に大人向きに切り替えてきたと思います。

これまでの中途半端でどっちつかずな作品よりも、これぐらターゲットがしっかりしてくれている方が断然良い。

なんか上から目線だけど、ピクサーはこっちの方が良い。てかコレからはこっち路線で映画作ってくれ。

ピクサー史上もっとも深い映画『ソウルフル・ワールド』を皮切りに、今後はこの方向性で映画を作っていくんじゃないかと勝手に思ってます。

日本ならではの邦題のセンスの良さ

ピクサーに限らず洋画がジャパニーズ向けに題名を付けるのはいつものことですが、なかなかいい感じの邦題なんじゃないでしょうか。

魂のソウルと音楽ジャンルのソウルをかけてるんですよね。

これもし海外でやるとジャズとソウルは別モンだよバーカって言われるけど、日本だとどっちの音楽ジャンルも身近じゃないし、どっちも黒人音楽でしょ?ぐらいにみんな思ってるからアリですね。

 

今回は珍しく原題がダブルミーニングになってないので、ガッツリ変えるのも功を奏しそうです。

逆に配信限定でよかったかも

『ソウルフル・ワールド』の一場面

© 2020 Disney/Pixar.

『ソウルフル・ワールド』ってこれまでのピクサー作品と比べるとかなりこじんまりしてるんですよね。

魂が出てきたり、天界が出てきたり、宇宙が出てきたり、大きな規模のキーワードは出てくるものの、世界観がすごく狭く感じる。

『カーズ』や『2分の1の魔法』のように人間がいない、この世界がどこまでも果てしなく続いてる感がない。

 

それに上述した通り、全然子供向けの映画じゃない。

なんていうか「映画館で見なくてよかった」って感情すら沸き起こります。

上手く言えないけど、「名作だけどコレまで全く手を付けてなかった映画をレンタルして観た時の感動」に似てる。

自宅で一人、周りを気にすることなく見れて、感動しすぎることなく深く染みる感じ。映画館に人が少ないけど魅力的な単館系映画が良いのと似た感覚よ。

 

上手く言えなすぎて自分の語彙力を恨みます。

最近、昨日と明日を言い間違えるぐらい表現力が乏しくなってきてるからなぁ…。語彙力なんて皆無よ。

最後に

てなわけで以上が『ソウルフル・ワールド』の感想になります。

ディズニーアニメーションスタジオのアニメがCGになってからは、ピクサーとの差別化が出来てないので、ピクサーは今後この路線で映画作っていってほしいなぁと個人的には思います。

面白いし、こういう映画はディズニーアニメの方では無理だろうし。

とりあえずまとめると『ソウルフル・ワールド』良かったです。

『ソウルフル・ワールド』はディズニープラスにて視聴可能です。『ムーラン』の時みたいに別途課金が必要なプレミアアクセスではなく、登録したらすぐに見れる。

初回約1カ月は無料で利用可能なので気になる方は下記のレビューも合わせてご覧くださいな。

Disney+ (ディズニープラス) に登録した感想【デメリットあり!失敗するかも】レビュー

 

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