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ネタバレ感想【レギオン】シーズン3|これで終わり。あっけない程の終わり。

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ネタバレ感想【レギオン】シーズン3前半|大好きなレニーを返してくれ

出典:エピソード|レギオン シーズン3|FOX|FOX ネットワークス

どうもでょおです。

さてさて私の大好きな海外ドラマがまた終わりました。このブログでも何度も感想を紹介している『レギオン』です。

めっちゃ好きなのに何故かあまり人気がないので、私一人で布教活動してんじゃないかと最近思ってます。

そんな『レギオン』シリーズはX-MENを原作としたテレビドラマでこの度シーズン3の第8話をもって終了しました。と言うわけで今日は『レギオン』シリーズの感想になります。

この記事には『レギオン』のネタバレを含んでおりますので未視聴の方は自己責任でお願いします。

 

『レギオン』シーズン3のあらすじ

シーズン3でデヴィッドはシャドウキングことアマール・ファルークの策略によりディビジョン3のメンバーであるシドやケリー、そしてファルークから追われることとなります。

愛する人に裏切られたことからデヴィッドはカルトの教祖となり、自身の力を使うことで信徒から愛される存在となりながら、シャドウキングを倒すため過去を改変しようとします。

時間旅行できるミュータント、スウィッチの協力を得てデヴィッドは過去に行き、ファルークが赤ちゃんデヴィッドの中に入るのを阻止しようと攻防戦が繰り広げられることになりました。

 

『レギオン』シーズン3の登場人物・キャスト

悲しいことに今回『レギオン』が終わっちゃったので改めて登場人物紹介しようかと思います。

デヴィッド・ハラー(ダン・スティーヴンス)

ネタバレ感想【レギオン】シーズン3|これで終わり。あっけない程の終わり。

出典:Wikipedia

本作『レギオン』の主人公。

X-MEN原作コミックではレギオン(英語読み:リージョン)というめっちゃ強いミュータントの一人。X-MENの創始者であるプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの息子で人格ごとに別々の能力を持った多重人格者のミュータントです。

ドラマの『レギオン』での能力はチャールズ同様にテレパスでありながら自分の中に多数の人格を持っているというキャラクターです。

精神疾患なのか能力なのか常に曖昧に描かれていましたが、病気持ちなのは確定かと思います。そのため元々精神的に不安定で、両親に見捨てられ、恋人であるシドニーから裏切られたことからヴィランのようになります。

そんなデヴィッドを演じるのはダン・スティーヴンス。ナイトミュージアム三作目の『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』やマイカ・モンローのスリラー映画『ザ・ゲスト』などに出演していますが、一番有名なのは実写版の『美女と野獣』の王子様役かと思います。

 

シドニー・バレット(レイチェル・ケラー)

ネタバレ感想【レギオン】シーズン3|これで終わり。あっけない程の終わり。

出典:Wikimedia

素手で触れ合うと中身が入れ替わっちゃう能力を持ったミュータントで『レギオン』のヒロイン。素手で触れると大変なことになるので常に手袋をしてるからX-MENシリーズのローグになんとなく似てる。

ヒロインなんだけどサバサバしてるからどうも好きになれない。というか終始嫌いでした。なんとなくイラッとする言葉選びするんですよね…。

精神病院でデヴィッドと出会い恋人になりますが、デヴィッドが未来のシドニーと肉体関係を持ったことなどから不信感を抱き、最終的にファルークと手を組んでデヴィッドを追い詰めることにします。

改変される前の過去では迷いなくデヴィッドを何度か殺害しているので、愛は冷めきってます。

シドを演じるレイチェル・ケラーは『FARGO/ファーゴ』に出演していた女優ですね。可愛いし良い意味でクセがあるので今後のさらに活躍するのに期待したいです。

 

アマール・ファルーク(ナヴィド・ネガーバン)

ネタバレ感想【レギオン】シーズン3|これで終わり。あっけない程の終わり。

出典:Wikipedia

別名シャドウキング、『レギオン』のヴィランです。チャールズ・エグゼビアとの戦いに敗れ、その復讐として息子の幼きデヴィッドに長年とりついていました。

デヴィッドがイカれた元凶で、デヴィッドがディビジョン3に追われることになった原因もファルークの策略です。シーズン3はディビジョン3と協力してデヴィッドを追い詰めます。

長年デヴィッドに憑りついていたことから情が移り最近は彼のことを息子と呼ぶシーンも度々ありましたね 。

 

レニー・バスカー(オーブリー・プラザ)

ネタバレ感想【レギオン】シーズン3|これで終わり。あっけない程の終わり。

出典:Wikipedia

デヴィッドの友人で元々はファルークの化身だったと思います。正直このあたりは敢えて不明瞭にしてあるのでわかんないんだけど。シーズン1の頃はシャドウキングの化身として超ぶっ飛んだキャラクターでした。

シーズン2ではファルークから解放され、デヴィッドの姉エイミーの肉体を手に入れて復活。デヴィッドの右腕として活躍します。

シーズン3では恋人のサーモンとの間に(?)娘をもうけますが、時間の異常で二人を同時に失います。その結果、自殺を決意することになり途中退場。

個人的にレニーは『レギオン』シリーズで一番好きなキャラクターだったので途中退場は残念でしたね。

ぶっ飛びレニーを演じたのはオーブリー・プラザ。デイン・デハーン主演のゾンビになった彼女との切ない恋愛コメディ『ライフ・アフター・べス』でヒロインを演じたのも有名なんじゃないでしょうか。

あと『ダーティ・グランパ』ではロバート・デ・ニーロとの間に子供が出来ちゃうキャラもやってます。

 

ケリー・ラウダミルク(ビル・アーウィン/アンバー・ミッドサンダー)

ネタバレ感想【レギオン】シーズン3|これで終わり。あっけない程の終わり。

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ディビジョン3の初老の科学者であるケリーと、戦闘能力に長けた先住民族の戦士で若い女の子ケリー。

彼らは二人で一つです。二人ともケリーと言う名前だけど英語だと綴りが違うみたいですね。幼いころから一緒に育っていたのですが、女性の方のケリーは男性の方のケリーの中にいる間は歳を取らないので、おじいさんと若い女の子のコンビになっています。

この設定がラストであんなことになるとは思ってませんでしたね。

男の方のケリーを演じるのはビル・アーウィン。あんまり見かける俳優さんではありませんがアン・ハサウェイの父親役として『レイチェルの結婚』に出演したり、『インターステラー』のモノリスロボットTARSの声優を演じたりしています。

女性の方のケリーはアンバー・ミッドサンダーもビル・アーウィン同様に『レギオン』以外で見かけることがないですね。若いし特徴的だからこれからどこかで見かけることが出来るかもしれませんね。

 

スウィッチ(ローレン・サイ)

ネタバレ感想【レギオン】シーズン3|これで終わり。あっけない程の終わり。

出典:Wikipedia

『レギオン』にはシーズン3より参加したキャラクターですがかなり重要な役でしたね。スウィッチちゃんいないと話にならないぐらい。

所謂タイムトラベラーの能力を持った中国人のミュータントとして登場した訳ですが、その正体はなかなか驚愕のものでした。ミュータントって普通は遺伝子に異常があって特殊能力を身に着けるんだけどスウィッチの場合、正確にはミュータントじゃないってことになるんじゃないかと。

スウィッチを演じるのは日本語も堪能な女優ローレン・サイ。中国系アメリカンで日本への留学経験から日本が上手なんだとか。Netflixの『テラスハウスinハワイ』に出演して人気急上昇中だとか。

 

チャールズ・エグゼビア(ハリー・ロイド)

ネタバレ感想【レギオン】シーズン3|これで終わり。あっけない程の終わり。

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『レギオン』シーズン3の途中から参戦したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア。デヴィッドの父です。途中参戦とはいえ重要な役回りとして登場しました。

3代目チャールズ・エグゼビアを演じたのはハリー・ロイド。英国系俳優だけあってやはり『ゲーム・オブ・スローンズ』への出演歴もあります。

 

クラーク(ハミッシュ・リンクレイター)

ネタバレ感想【レギオン】シーズン3|これで終わり。あっけない程の終わり。

出典:Wikimedia

『レギオン』シーズン1から長いことシリーズに登場していたクラークはディビジョン3の幹部?リーダー?です。

メラニーが率いてたミュータント集団は元々ディビジョン3とは敵対していたので、クラークは序盤からデヴィッドの敵でしたね。シーズン1のラストではデヴィッドに顔の傷をつけられたことも発覚。シーズン2でデヴィッドがディビジョン3の一員となった時は一時的に仲間になりましたが、その後デヴィッドはディビジョン3に追われることとなったので再び敵になりました。

影が薄いキャラクターだけど、シーズン3ではゲイであることやプライベートなども明かされてて実は結構深堀されたキャラクターだったりします。

クラークを演じたのはブラッド・ピット、クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリングなどが総出演した『マネー・ショート 華麗なる大逆転』に出演したハミッシュ・リンクレーター。

 

プトノミー(ジェレミー・ハリス)

ネタバレ感想【レギオン】シーズン3|これで終わり。あっけない程の終わり。

出典:Wikimedia

超記憶や他人の記憶を蘇らせる能力を持ったミュータント。能力があまりにピンポイント過ぎて能力を活かしてるシーン少なかったけど。『レギオン』シーズン2にて死亡、その後は科学の力で復活してロボット化しました。

死んで生き返るというドラマチックな設定の割に生き返った後も特に活躍がないキャラクターでしたね。

プトノミーを演じたジェレミー・ハリスはデイヴ・バウティスタ主演のB級映画『ブッシュウィック 武装都市』に登場しております。

 

『レギオン』シーズン3の感想

最後の最後で急展開

『レギオン』のファイナルエピソードを見て一番ビックリしたのが展開の早さです。

『レギオン』シリーズってはっきり言ってめちゃめちゃトロいんですよ。なっかなか話が進まないのが特徴ってぐらいスローペースなんです。

ところが最後の最後でめちゃめちゃ急展開。普通の海外ドラマぐらいの進行スピードになったのでビックリしました。いや時間足りひんかったんか?はじめっからこのペースで進められたらもっと多くのこと出来たのにとかいろいろ思ってしまいましたね。

デヴィッド&チャールズvsファルーク&過去のファルークという展開は前エピソードから予想がついていたことでしたが…。まさかファルークが説得して決着が着くという何とも言えない終わり方でした。

「これで終わり?」的なことをデヴィッドが言ったときに思わず「ホンマやで(これで終わり?)」とつぶやいてしまいました。

二人の壮大な戦いの決着があまりにあっけないものだったという展開意外にビックリ展開だったのがスウィッチね。

 

スウィッチの正体

序盤ではレニーが嫉妬するぐらい大活躍していたスウィッチちゃんでしたが、後半からは全く出番なし。そもそもケリーがスウィッチの力を解析してタイムトラベル可能にしちゃったから、スウィッチちゃんそのものを登場させなくても話が進展するようになったんですよね。

と思ってたらラストエピソードでスウィッチの正体が明かされましたね。人間としてのスウィッチちゃんは歯が全部抜けて死亡。

真の姿として生まれ変わりました。真の姿って「時間」だそうです。マジか…。

スウィッチちゃん人間ちゃうやん。人間じゃないからこれまで父親として登場してきた人も正確には父じゃないみたい。何この急展開。

 

しかも時間を乱用したら現れる怪物はスウィッチの父親の言うこと聞くようにしつけ済み。というかスウィッチたちが時間そのものだから、時間を乱す者を捕らえる怪物はそもそも彼女たちのためにいるわけですね。

ファルークといい、時間の怪物といい、あまりに収まり良く話が収縮してしまいました。

 

結局のところテーマは愛

だったんですよね。

デヴィッドはこれまで愛を感じてこれなかった。両親には見捨てられ、自身の病気で姉との間には壁がありました。シドと別れたことがきっかけで自分は誰からも愛されないんだと感じ始めて暴走。

闇落ちしていくこととなりました。とはいえ傍から見れば当の本人があまりにモラルに欠け、自分本位な人間なのが原因なんだけど。

レニーが死んだ時も「見捨てられた」と言ってましたし…。

幼少期に愛を知らなかった少年が徐々にひねくれて、最終的には世界を滅ぼす原因となってしまったのですが、その少年を最後救ったのも愛でした。

両親の愛がデヴィッドを救うこととなった訳ですが、その状況を説明して事態を改めて気づかせたのはまさかのファルーク、ファルークの愛でした。

そもそもチャールズへの復讐としてデヴィッドに憑りつき長年苦しめてきたファルークでしたが、いつからかデヴィッドに情が移り、最終的には自分自身の息子のように感じており、その息子を救うため彼に本当の愛を注げることが出来るチャールズを説得しました。

 

いやーファルークってめっちゃ悪いヤツだと思ってたんだけど。これまでの悪の根源であるラスボスが戦線放棄したんだから、すげー肩透かし喰らった感はある。

お前デヴィッドをジャンキーにした奴だろ。それにエイミー殺した奴だろ。メラニー洗脳したりしてただろ。

愛を受けた事でデヴィッドがファルークへの復讐を取りやめ。ファルークは死んでないけどスウィッチによって過去改変が行われることになりました。

 

世界を救えたのかどうかはわからない

結局のところラストはどうなったのかというと、時間移動しすぎて時空が崩壊しかけたのをスウィッチが修復。その結果、これまでのタイムラインが消滅してデヴィッドが赤ちゃんの頃を起点として別のタイムラインが生まれます。

このタイムラインではデヴィッドは愛を受けて育つこととなり、さらにファルークの寄生もありません。つまりデヴィッドが闇堕ちして世界を滅ぼすこともない訳です。

でもさ、先のことなんてわからないじゃん。

もしかもしかすると、この先何かあってデヴィッドが再び両親に見捨てられたらどうなんの?

「生まれか育ちか」という永遠のテーマがあるぐらいですし、仮にデヴィッドが愛を受けて育ったからといって、何かの拍子に過度のストレスを受けて再び闇堕ちする可能性だってゼロじゃないんですよね。

 

結局のところこれまでシーズン1からシーズン3まで見てきたデヴィッドやシドたちは消滅し、存在しなかったことになって世界が救われたように見えますが、実際に救えたのかどうかはわかりません。

 

『レギオン』のファイナルエピソードのエンドロールのあとに実は映像が挿入されていました。リセットボタンの映像です。

つまりこれって改変した未来が失敗しても、またリセットしてやり直すことが出来ることを示唆してると思うんですよね。何回失敗したとしても過去改変できるなら何回でもやり直しがきく。

『レギオン』らしい思いっきり皮肉のきいたラストだったと思います。

 

最後に

うーん。どうなんだろう。

個人的に『レギオン』に不満を抱いたことって一回もないんですよ。例えばすごいスローペースだったり、ほとんど理解できないストーリー展開でも何故か納得させられる説得力みたいなのを感じるんですよね。

もっと壮大などんでん返しなラストや感動的なハッピーエンドが待ってるのかなと思っていたので、このように静かに終わっていくとは思いませんでした。

あまり満足いくラストじゃないのは間違いないんですが、それでもやっぱりなぜか納得させられちゃうんですよね。上手く言えないけどそれだけ『レギオン』って魅力的な作品だったんだと思います。

 

X-MENシリーズが持つ独特の雰囲気ってディズニー傘下で実現できないんだろうなー。良くも悪くも夢と魔法の国の配給スタジオですからメランコリーで奇怪な作品が見れなくなるのかもしれませんね。

 

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