(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics
どうもでょおです。いよいよ来週、ダークナイト宿敵の誕生を描いた2019年新作映画『ジョーカー』の公開が始まります。
アメコミ原作の映画としては異例のヴェネチア国際映画祭最高の栄誉である金獅子賞を受賞しました。DCコミックス原作の映画としては史上最高傑作となることでしょう。
個人的にはハリウッドのエンタメ映画をアート思想の高いお偉いさんたちが語るのは好きくありません。
『ダークナイト ライジング』が前作と比較して中身が空っぽだと批判されてたのと似てる。極論だけどアメコミ映画は中二病な私たちがカッケーーと思えたらそれでいいんすよ。
さて、そうは言ってもここまで 注目度の高い作品となるとそれを避けることできません。 映画公開後は多分自称評論家が語りに語り尽くすことになると思います。
というわけで(どういうわけ?)今日は 中二病疾患を持ったザ・アメコミ映画ファンの私が、映画『ジョーカー』について予習復習していこうかと思います。
※追記 感想記事はこちら:ネタバレ感想【ジョーカー】すごく不愉快。これはジョーカーじゃない
ジョーカーの能力
アメコミ映画のヴィランといえばイカしたスーパーパワーが特徴ですが、ジョーカーにそんなものはありません。 基本的にはイカれたただの常人です。イカれてるから常人ではないか。
なので戦闘能力は弱いです。タイマンじゃバットマンに完敗するくらいめちゃめちゃ弱いです。そんなジョーカーがバットマンのライバル、強敵として戦うことができる理由は頭脳です。
狂人でアーカムアサイラムに何度も収容されているくせに、恐ろしく賢い策士です。
賢いことに合わせて、そもそもの行動理念が常軌を逸脱してるので予測不可能な恐ろしさもあります。
武器は胸ポケットにつけたお花から毒ガスだしたり、飛び出しナイフ使ったりパーティーグッズ的なネタものが多いですね。
ジョーカーの正体、本名
ジョーカーの正体や本名は明確には確立していません。出生も本名もコロコロ変わったりします。バットマンといえば路地裏で両親を殺された大富豪のブルース・ウェイン。みたいなのがないです。
基本的にはバットマンとの戦いの末、工場の薬品に浸かって肌が白くなりジョーカーとなったというのがお決まりではあります。
ジョーカーに変貌する前はレッドフードサービスというヴィランだったという設定もありますね。
ちなみにレッドフードは2代目ロビンがジョーカーに殺され復活して襲名します。
ティム・バートン版『バットマン』ではジャック・ネピアというのが本名で、これが通称とされてました。本作『ジョーカー』ではアーサー・フレックが本名だそうです。
歴代のジョーカー
ジョーカーと言えば歴代数多くの名優が演じてきたヴィランですよね。演じる方も恐ろしくプレッシャーを感じる役だというのが想像できます。
そんなジョーカーを演じてきた俳優たちがこちら。
- シーザー・ロメロ
- ジャック・ニコルソン
- ヒース・レジャー
- ジャレッド・レト
- キャメロン・モナハン
上から順に元祖ジョーカー、バートン版ジョーカー、ダークナイトトリロジー版ジョーカー、DCEU(DUFU)版ジョーカー、ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』のジョーカーを演じた俳優たちになります。
みんな甲乙つけがたい名演技ばかりでしたよね。歴代ジョーカーの比較に関しては下記の記事で詳しく紹介しているので、そちらをご覧ください。
歴代ジョーカー6人と歴代バットマン10人を徹底比較!高評価は誰?
映画『ジョーカー』のあらすじ
というわけで、ここからは2019年の新作映画『ジョーカー』についてまとめていきたいと思います。
「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。
先ほども言った通り、本作に登場するジョーカーになる男の本名はアーサー。原作コミックには登場しないジョーカーです。なので本作のジョーカーは原作コミックに沿ったものではなく完全オリジナルとして描かれるということです。
原作コミックではバットマンとの戦いの末ジョーカーに変貌するのが定説でしたが、本作にはバットマンは登場しないようでジョーカー誕生のきっかけもバットマンじゃないみたいです。
ただバットマンことブルース・ウェインの父、トーマス・ウェインが登場するところがちょっと気になりますね。
コメディアンとして活動しているのに報われず、次第に狂人と化しジョーカーへ変貌していくというストーリーとのことなので、エース工場の化学薬品に落ちるシーンなんかもないんでしょう。
映画『ジョーカー』のキャスト
アーサー・フレック/ジョーカー(ホアキン・フェニックス)
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ジョーカーに変貌する男、アーサーを演じるのはホアキン・フェニックス。ビーガンなのにアル中になったり、ラッパーへ転職するなど訳の分からない奇行に走ることでも知られるハリウッドでも中々の問題児。
そのくせ演技力の方は折り紙付きで『ザ・マスター』など賞レースでも常連の俳優です。
ちなみにホアキン・フェニックスの妹の(元)夫がケイシー・アフレックなので、バットマン役ベン・アフレックとは親戚にあたります。
さらにもう一つ言うと妻のルーニー・マーラはファンタスティック・フォーのインビジブル・ウーマン役ケイト・マーラの妹なので、ジョーカーの義姉がファンタスティック・フォーの一員ということになります。
…くだらないセレブの家系図。
マーレイ・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)
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アーサーがジョーカーへ闇堕ちするのに重要な役割を果たすと思われるのがマーレイ。人気コメディ番組の司会者役です。
演じる当のロバート・デ・ニーロはというと、『キング・オブ・コメディ』という映画でコメディ番組への出演を夢見る異常者パプキンを演じたことがあります。パプキンはほぼほぼアーサーみたいなキャラクターです。
今回は逆に司会者側を演じることになりました。
ロバート・デ・ニーロに関してはぶっちゃけ改めて語る余地は一切ないよね?みんなさすがに十分ぐらいしってるでしょ?
私の知る限り意外だけどアメコミキャラは本作が初めてだと思う。
ソフィー・デュモンド(ザジー・ビーツ)
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アーサーが思いを寄せるシングルマザー役として登場するとされているソフィー・デュモンド役にはザジー・ビーツ。
『デッドプール2』のドミノですな。特殊能力は「運がいい」ってやつ。『デッドプール2』ではバカにされてた能力だけど『THE FLASH/フラッシュ』に登場する同じような能力を持ったハザードは最強クラスに強かったよ。
個人的にデップー1のネガソニックが好きだったので、ポジション奪ったドミノが嫌い。ドミノいなきゃもっとネガソニック活躍できたもん。
トーマス・ウェイン(ブレット・カレン)
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ブルース・ウェインの父親として知られているトーマス・ウェインも登場するそうです。妻マーサは出ないっぽいです。出すとまたマーサかぶりネタで失笑しちゃうので出なくていいです。
トーマス・ウェインを演じるブレット・カレンは『ダークナイト ライジング』でアン・ハサウェイ演じるキャットウーマンことセリーナ・カイルにお持ち帰りされちゃう議員さんですね。
ちなみに本作には子供時代のブルースと執事のアルフレッド・ペニーワースも登場するとのことです。一応ちゃんとバットマンシリーズなんだね。
本当にあったジョーカーの怖い話
ジョーカーはあくまで創作されたキャラクターですが、実際現実に大きな影響を与えているとされています。
本当にあっちゃいけない事なんだけど、呪われてるって言われても仕方ないくらい曰くあるキャラクターなんですよね。ここからはそんな本当にあったジョーカーの怖い話をご紹介。
コロラド州映画館銃乱射事件
『ダークナイト』のジョーカーに感化された男が『ダークナイト ライジング』のプレミア上映中に、完全武装して映画館内で銃を乱射して12名が死亡70名が負傷というおぞましい事件が起きました。
この男は取り調べ時に自分のことをジョーカーと名乗っています。
今回2019年新作の『ジョーカー』でも強い影響を与えるのではないかと、遺族が心配して配給会社のワーナーへ書面を送ったそうですね。
ヒース・レジャーの急逝
『ダークナイト』で鬼気迫る演技でジョーカーを演じたヒース・レジャーは公開を待たずして亡くなっています。
オーバードーズではなく薬の飲み合わせを間違えた事故死だそうですが、不眠症問題を抱えていたとのことで、その不眠症の原因になったのがジョーカーの役作りだったと言われています。
タイミングがタイミングなだけに自殺だと思ってる人が多いですよね。
大統領暗殺未遂事件のきっかけになった映画を参考にしてる
本作『ジョーカー』はロバート・デ・ニーロの出世作である『タクシードライバー』から大きな影響を受けていると言われています。
『タクシードライバー』はベトナム戦争帰りのトラヴィス・ビックルがタクシーの運転手として生活していく中で、世の中の汚さに気づき浄化するために次期大統領候補を暗殺しようとして失敗、最終的に売春婦のポン引きを殺害するという話。
この『タクシードライバー』を見て、映画に登場する12歳の売春婦アイリスに一目惚れしたジョン・ヒンクリーという男が、アイリスを演じたジョディ・フォスターをストーキング。
エスカレートし続けて最終的には彼女を振り向かせるためにレーガン大統領暗殺を試みました。
映画『ジョーカー』はそんな『タクシードライバー』から大きな影響を受けていると言われています。
ジャレッド・レト奇行に走る
『スーサイド・スクワッド』でジョーカーを演じたジャレッド・レトは役にのめり込み過ぎて奇行に走ったという話もありましたね。
銃火器の天才デッドショット役のウィル・スミスに弾丸を送り、ハーレイ・クイン役のマーゴット・ロビーには黒いラブレターとネズミを送り、他のメンバーには豚の死体を送ったとか。
もう完全にヤバい奴です。こんだけヤバいヤツのジョーカーがここまで評価されないのはもう気の毒としかいようがない。
『スーサイド・スクワッド』一番の被害者はジャレッド・レトだよ。
最後に
ジョーカーはそれだけ人々に影響を与える悪のカリスマですから新作映画がどのような仕上がりになっているのか楽しみで仕方ありませんね。
予告編ではジョーカーらしい出で立ちを見ることは出来ず、ただのピエロメイクしか確認できませんが、この後ちゃんとジョーカーのようになるんでしょうか。いずれにしても映画公開までもうしばらく我慢しましょう。
映画公開後はこのブログでも感想を書こうと思っているのでお楽しみに。
ちなみに予告編で使われたサントラ楽曲はこちら。Nat King ColeのSmile。別名チャールズ・チャップリン・ソング。映画『モダン・タイムス』の曲です。
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もしかしたら使ってるのはJimmy Duranteのカバーバージョンかもしれません。
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ファーストルックで使われた曲はThe Guess WhoのLaughingですね↓
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ネタバレ感想【ジョーカー】すごく不愉快。これはジョーカーじゃない
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