出典:タイラー・レイク -命の奪還- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうも映画系ブロガーのでょお(@dyoblog_)です。
映画館も自粛しまくってて見るものがないのか、やたらと注目されているNetflixオリジナル映画がようやくやってきました。
【タイラー・レイク -命の奪還-】
です。
『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワースが主演、共演には『ブラック・ウィドウ』でレッドガーディアンを演じているデヴィッド・ハーバー。
製作陣には『キャプテン・アメリカ』シリーズの監督から『アベンジャーズ/インフィニティウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』の監督に昇格したルッソ兄弟が製作に名を連ねています。
かなり情報が大渋滞しているサバイバル系アクション映画になっております。
肝心の感想ですが一言でまとめるとアクションがめちゃめちゃヤバいです。ちょっとヘビーな映画ですがアクションはブロックバスター映画にすらないほどすごかったです。
この記事は映画『タイラー・レイク -命の奪還-』のネタバレを含んでいます
- 映画『タイラー・レイク -命の奪還-』の評価と概要
- 映画『タイラー・レイク -命の奪還-』のあらすじ
- 映画『タイラー・レイク -命の奪還-』の登場人物・キャスト
- 映画『タイラー・レイク -命の奪還-』の感想(ネタバレ注意)
- 最後に
映画『タイラー・レイク -命の奪還-』の評価と概要
- 監督:サム・ハーグレイヴ
- 原題:Extraction
- 製作:2020年 アメリカ
8.8
61
87
となっております。
ネトフリオリジナルの映画だと思えばかなりの高評価かと。とはいえ初日なので、今後ちょっぴり落ち込む予感がします。
英語の原題はエクストラクションなので奪還の意味ですね。
『タイラー・レイク -命の奪還-』の原作はアメコミ
こちらのNetflixオリジナル映画ですが、原作は2014年に発行されたグラフィックノベル『Ciudad 』です。(※グラフィックノベル=大人向けコミック)
そしてこの原作のコミックの著者はアンデ・パークとルッソ兄弟。
そうなんですよ。原作コミックにそもそもアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が絡んでいるんですね。
映画『タイラー・レイク -命の奪還-』のあらすじ
出典:タイラー・レイク -命の奪還- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
誘拐された麻薬王の息子を救うため、バングラデシュに向かった傭(よう)兵。だが、金のために請けた任務が、いつしか過去と向き合う自分との戦いへと変わっていく。
恐れ知らず(自殺願望的)の主人公タイラー・レイク(クリス・ヘムズワース)はブラックマーケットの傭兵なのですが、麻薬王の息子オヴィを救う任務を請け負います。
その危機的状況の中で、タイラーは過去の自分と向き合いつつ…
という内容になっております。
映画『タイラー・レイク -命の奪還-』の登場人物・キャスト
ザックリとキャストを紹介したいところなのですが、ビッグネームがほぼクリス・ヘムズワースに頼り切ってるんですよね。
- タイラー・レイク/クリス・ヘムズワース
- オヴィ/ルドラクシャ・ジェイスワル
- ニク・カーン/ゴルシフテ・ファラハニ
- サジュ/ランディープ・フーダー
- ギャスパー/デヴィッド・ハーバー
- オヴィの父親/パンカジ・トリパティ
主人公のタイラー・レイクには説明不要のクリヘム。
出典:タイラー・レイク -命の奪還- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
実はケルヴィンタイムライン1作目の『スター・トレック』でカーク船長の父親役を演じたのがハリウッドデビュー。
こないだ久しぶりに見たんだけど、けっこう顔むくんでてビックリした。今でこそあらゆる作品に引っ張りだこの超人気俳優だけど、イケメンが板についてない垢ぬけない時期があったんですねー。
ヒロインのニックにはディカプリオ&ラッセル・クロウ共演の『ワールド・オブ・ライズ』にヒロイン役で出演したゴルシフテ・ファラハニ。
出典:タイラー・レイク -命の奪還- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
ちなみに彼女は『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』でバルボッサに協力する魔女役でも登場してます。キャラ濃いのにめっちゃ印象薄だよねアイツ。
そしてギャスパー役にはネトフリ民の我らがホッパー警部ことデヴィッド・ハーバーがキャスティング。
出典:タイラー・レイク -命の奪還- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
実は昔からいる役者さんなんだけど『ストレンジャー・シングス』のヒットでマーベルの『ブラック・ウィドウ』にまで登場するとは思ってませんでしたね。延期になっちゃったけどホッパーっぽい「良いおっちゃん」感が漂ってるので楽しみです。
本作ではタイラーとの間に借りがあるようで彼に協力します。
映画『タイラー・レイク -命の奪還-』の感想(ネタバレ注意)
ここから下は映画のネタバレを含んでるので未視聴の方はご注意ください。
出典:タイラー・レイク -命の奪還- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
で、肝心の感想なんですが面白かったです。
ちょっと重いし後味もあまり良くないので、今日は花金だぜウェーイ!みたいなノリで見ると割とカウンターパンチ喰らってしまいます。
アクションのすごい部分は中盤
クリヘムってマイティ・ソーだけどよくよく考えてみるとソーってあまり魅せるアクションないんだよね。
ハンマーか斧振り回してるだけだし、気づいたら空飛んで遠くから電撃落としてるだけだし、同じくMCUビッグスリーのキャプテンアメリカとかと比較するとかなり地味目なアクションが多いキャラだっと思うんですよ。
そんなクリヘムが本作ではジョン・ウィックのガンフーを優に超えるアクションを披露しています。
まずなんていうかまずアクションのギミックがすごいんですよね。見せ方にめちゃめちゃこだわってる。
ジョン・ウィックとかもジェイソン・ボーンとかアクションがすごい系映画ってのはたくさんある訳でして、その都度新しい敵の倒し方が発見されるのが映画好きの楽しみでもあります。
『タイラー・レイク -命の奪還-』にもそれに通ずるシーンがあるんですが、すごいのはそれだけじゃなくて見せ方。
あんまり技術的な話してもおもんないので割愛しますが、クリヘムが熊手で人を殺します。その他にも人間で人間を殴って首の骨を折ります。
傭兵の枠を遥かに超えるトリッキーな戦い方で敵を一掃してくれますw
見どころは色々あるんですが、アクションが一番すごいのは中盤にあるカーチェイスから始まる長回しのシーン。
手持ちカメラを長回しっぽく撮影してるのがあるんですが、このシーンがとにかくヤバい。
もはやトレンドを通り越して定番になりつつある、いわゆるPOV方式のシーンがあります。カーチェイスして建物入って敵ぶったおして、ってシーンが多分15分くらいノーカット(風)に撮影されています。
月並みで俗世間的な言葉なので使いたくないですが、没入感がすごい。
なんでこんな面白いのを後半に持ってこなかったのよ。おかげで後半ちょっと気抜けちゃったよ。
ただ逆に言うとこれもなんだかシューティングゲームっぽいよなと思っちゃったりしなくもないんですよね…
だけどアクション以外は面白くない
先ほども言った通りこの映画『タイラー・レイク -命の奪還-』はルッソ兄弟が原作にも携わっており、いわばルッソ兄弟節全開の作品な訳ですから面白くないわけがない。
と言いたいところですが、実際ルッソ兄弟の作風ってあまり好きじゃないんですよね。
『アベンジャーズ/インフィニティウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』の両方を監督しているのが有名ですが、あれってアッセンブル映画なのでルッソ色があまり強くないと思うんですよね。
ルッソ色強いのはそれよりもキャプテンアメリカの2と3です。ポリティカルでハード、重くて憂鬱な方がルッソっぽい感じです。
この映画『タイラー・レイク -命の奪還-』の監督サム・ハーグレイヴはそっちよりの作風に寄せてるのか結構ヘビーなんだよね。
アクション多くてド派手な映画だけど痛快とはほど遠い硬派な映画といえるかと。
比較的最近配信されたNetflixのアクション大作『6アンダーグラウンド』のような軽快さはないです。どっちかというと『トリプル・フロンティア』や『アトミック・ブロンド』のような、しんどい系映画。
主人公タイラーの悲劇的な過去と、命を狙われる危機的状況のオヴィを照らし合わせてタイラーの過去を掘り下げて、二人の感情をうんたらかんたらってやろうとしてるんだけど、これがなんだか安っぽい。
監督は多分ランボー病にかかってますな。
あと中盤までは圧倒的にテンポがよくて手に汗握って目も話せない、ってくらいなのにギャスパー(デヴィッド・ハーバー)出てきた辺りから急激に失速するのよ。
その眠たさのままクライマックスのアクションシーンに突入します。後半ちゃんと見てた自信がないw
ラストのオチについて解説
8か月後オヴィがプールに飛び込んでタイラーが序盤でやってたように潜ってるシーンがあります。この時なんで知ってんねんとか、そこはピアノやろとかは言わない。
水面に出たオヴィの向こう側にピントの合わない男がいて終わり。
含みを持たせた終わりですね。
この男がもしかするとタイラーなんじゃねーの?って思わせつつ終了する形になります。
途中ギャスパーが言っていた通りオヴィは生きる死体です。タイラーが決死で守ったおかげで助かったとはいえ、今後いつ再び襲われてもおかしくありません。
ニックが男子トイレで暗殺したのは一見するとタイラーの復讐のようにも感じますが、タイラーの指示によってオヴィを守るための暗殺だったのかもしれません。
いずれにしてもこの手のオチは結論が存在しないことこそが魅力だったりするので、深く考えすぎることこそナンセンな気がします。
最後に
いかがだったでしょうか。
アクション映画としては秀逸ですし、長回しっぽい長尺アクションシーンも見どころですし、十分楽しめる映画となっています。好き嫌いはありそうだけど。
このブログではこの他にもたくさんのNetflixオリジナル映画含む映画の感想を書いているので、良ければ合わせてご覧ください。
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