どうもでょおです。
これでも一応バイク好きブロガーやってます。さてバイク初心者の人が心配になるのがメンテナンスではないのでしょうか。
お店に頼むとメンテナンス工賃高いし(価格は適正なんだけど)、自分でやる方が愛着がわくし。メンテナンスを自分でやるのは良いことです。
中には「自分でメンテナンス出来ない奴はバイクに乗るな」という過激な考えを持ってる人すら存在します。
そこで今日は初心者がやりがちな間違いメンテナンスを紹介したいと思います。
- 工具のサイズを間違える
- ネジを力技で締める
- チェーンをピンピンに張っちゃう
- チェーンにチェーンルブ以外のオイルを使っちゃう
- 潤滑剤でサビ落としする
- タイヤワックスをトレッド面に使っちゃう
- エアクリーナーのエレメントを水で洗う
- 2ストオイルと4ストオイルを混同する
- 自動車用オイルを使っちゃう
- キャブにパーツクリーナーを使っちゃう
- 最後に
工具のサイズを間違える
初心者が一番やってしまいがちな間違いメンテナンスは「工具のサイズを間違える」ことです。
ボルトやナットに関しては、サイズを間違えるとそもそも回せないので心配ありませんが、よくやる間違いはプラスネジのサイズ間違いです。
プラスドライバーはプラスネジに使うための工具ですが、実はプラスドライバーの先端は1種類ではありません。よーく見るとプラスネジには4種類のサイズが存在します。
十字の形だからって全部一緒なわけじゃないんですよ。このサイズを間違えると高確率でプラスネジが舐めるので要注意。
メンテナンス初心者に一番注意してほしい作業です。
またボルト、ナットを緩めるために「モンキーレンチ」を利用してしまいがちなのもよくあるダメメンテナンスの一つです。
モンキーレンチは様々なサイズに適応できる可変タイプのレンチです。ところがこれ、可変できることが原因で高確率でボルトが舐めます。
舐めるし、力はかけずらいし、良いこと全然ないので、モンキーレンチはよほどのことがない限り使わないようにしましょう。
ネジを力技で締める
外したネジやボルトを再度取り付ける時に、上手く噛なかったり、スムーズにハマらないときありませんか。そんな時に力技でネジを締めるのは厳禁です。
ネジの噛み合わせが上手くいかないのはネジ山にゴミが噛んでたり、ネジ山が潰れていることが原因です。
ネジは外したらパーツクリーナーなどでゴミを飛ばしてから取り付けましょう。ネジ山が潰れている場合はネジ自体を交換する必要があります。
力技で締めることはできますが、これを続けていくとメスネジの山まで潰れてしまいます。メスネジを切りなおす大々的な作業が必要になります。
チェーンをピンピンに張っちゃう
バイクのチェーンは緩んでくると、走行中にガチャガチャうるさいし、最悪の場合はチェーンが外れたりすることもあります。
そのため定期的にチェーンを張るメンテナンスが必要があるのですが、初心者の場合この時にチェーンをピンピンに張っちゃうかもしれません。
チェーンは緩いのもダメだし、張りすぎるのもだめです。基本的に2~3cmの遊びが必要です。チェーンの真ん中あたりを下から上に押して2cm程の遊びがあれば、下の遊びは1cmぐらいになるのでOKです。
チェーンにチェーンルブ以外のオイルを使っちゃう
チェーンメンテナンスでもう一個よくやる失敗がチェーンルブと呼ばれる専用オイル以外を使用すること。
例えばクレ5-56などの潤滑剤ですね。チェーンは走行中、高回転で回り熱を持つので通常のオイルや潤滑剤を使用すると、勢いよくオイルが飛び散ってしまいます。
すぐにオイル切れを起こすので、チェーンに使用するオイルは専用品を使う必要があります。
オイル切れだけじゃなくてタイヤとか汚れたりもするよ。
完全ガイド【バイクチェーン】清掃のやり方とチェーンの張り方法
ちなみに写真はクレのチェーンルブですがおすすめしません。一回使って全然ダメだから未だにたっぷり残ってる。
潤滑剤でサビ落としする
潤滑剤というか具体的にクレ5-56のこと。
クレ5-56は確かにサビ落としに使えます。サビ落としの成分も入ってます。でもクレ5-56って防錆効果は多分ほとんどない。というかクレ5-56使ったせいでサビる気がするぐらい。
また、潤滑剤なのでブレーキディスクなどに使うのは厳禁です。停止できなくて大変なことになっても知りません。
サビ落としには素直にサビ取り剤を利用するのをおすすめします。クレ5-56はネジ外せない時ぐらいしか使うタイミングありません。
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タイヤワックスをトレッド面に使っちゃう
タイヤワックスってわかりますか。タイヤに塗るとタイヤが黒くきれいになるってやつです。
これね、ワックスって名前がついてるぐらいだからトレッド面に塗っちゃうと確実に滑って転びます。私はウォール部分にしか塗ってなかったんですがはみ出てたのか何なのか転んだことあります。
もしタイヤのトレッド面に間違えてタイヤワックスを使っちゃったら皮むきをしましょう。
水性のタイヤワックスだったら水をジャバジャバかけながら擦れば落ちます。油性だったら走って落とすしかありません。ゆっくりしたスピードで近所をウロウロしましょう。
ちなみにパーツクリーナーは吹かない方がいいです。ヒビ入ったり劣化に繋がります。
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エアクリーナーのエレメントを水で洗う
エアクリーナーの中に入ってるスポンジ、エレメントですね。これって汚いし吸気効率を下げるので洗うのは適切なメンテナンスです。
基本的には水ではなくパーツクリーナーなどで洗浄します。水は揮発性が低い、つまりなかなか乾きません。エアクリーナーが湿った状態でエンジンを始動するとカブってしまいます。
ボタボタに濡れてる場合だとエンジン焼き付いてもおかしくないかも。
しっかり確実に乾かすのなら水を利用してもかまいませんが、多分水だけだと綺麗になりませんね。
2ストオイルと4ストオイルを混同する
2ストオイル、4ストオイルどちらもバイクのオイルですが混同して使うのはマズいです。
2ストロークエンジンと4ストロークオイルは性質が大きく異なります。2ストはオイルを燃やしながら走るので2ストは燃焼しやすいものになっています。
もし2ストローク車に4ストローク用オイルを入れていしまうと不完全燃焼になり、燃焼室やマフラーにカーボンがガッツリ蓄積してしまうことになるでしょう。
修理する場合はエンジンを全部ばらしてオーバーホールないといけない羽目になります。
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自動車用オイルを使っちゃう
昔の人は結構多いんですよね。バイクに自動車用のオイルを入れる人。たとえどっちも同じ4ストオイルでもよくありません。
間違ったメンテナンスの代表です。
理由はバイクは車と違ってエンジンオイルがクラッチ、ミッションオイルも兼ねているからです。
車用オイルを使うとクラッチが滑り、高回転時にオイルが油膜切れを起こします。長期間使用を続けるとエンジンが焼き付いてもおかしくありません。
すぐにオイルを交換しましょう。オイルは循環しているのでオイル交換だけで直るかと思いますがヒドい場合はクラッチ周りを洗浄する必要があるかと思います。
キャブにパーツクリーナーを使っちゃう
車やバイクのクリーナーってたくさんありますよね。パーツクリーナー、ブレーキクリーナー、キャブクリーナーなど。
基本的にブレーキクリーナーはパーツクリーナーの威力が弱い版。ゴムなどに使っても平気なようにパーツクリーナーに含まれるゴムを溶かす成分が少なくなっています。
なので使い方を間違えなければ混同して使ってもかまいません。
混同していけないのはキャブクリーナー。キャブクリーナーには腐って固着したガソリンを溶かす成分があります。パーツクリーナーにはそれがありません。
つまりキャブの洗浄にパーツクリーナーを使っても綺麗になりきらないのです。
キャブクリーナーの代用にパーツクリーナーは使えません。外側とか汚れ自体は落ちるんだけど、ジェット類の詰まりなんかには不十分です。
最後に
以上、いかがだったでしょうか。
初心者の頃はどんなメンテナンスするにも不安が付き物ですが、落ち着いて適切にすればメンテナンスできるようになります。
このブログではバイク初心者向けに書いたメンテナンス記事が他にもあるので是非参考にしてみてください。
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