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感想【ルディ・レイ・ムーア】これは面白いぞ!お下劣連発の伝記Netflix映画

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感想【ルディ・レイ・ムーア】これは面白いぞ!お下劣連発の伝記Netflix映画

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

どうもでょおです。

コメディ俳優といえば誰を思い付きますか?今だとアダム・サンドラー、スティーブ・カレルあたりが多いと思いますが80年代頃のコメディ俳優といえばやっぱりエディ・マーフィですよね。

ここ10年程ほとんど見なかったエディ・マーフィが主演を努めた伝記映画の感想を今日はご紹介します。

Netflixオリジナル映画『ルディ・レイ・ムーア』です。

ブラックスプロイテーションで活躍した実在の人物をモデルにしているお話です。一時期消えた存在になったエディ・マーフィですがあのコメディアンの雰囲気は健在でしたね。

この記事は映画『ルディ・レイ・ムーア』のネタバレを含んでいますので未視聴の方はご注意ください。

 

Netflixオリジナル映画『ルディ・レイ・ムーア』のあらすじ

70年代のLAでくすぶっていたコメディアンのルディ・レイ・ムーアだが、とことん下品に演じたキャラ"ドールマイト"が大当たりし、彼主演の映画製作にすべてを懸ける。

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

となっています。

ルディ・レイ・ムーアといえばブラックスプロイテーションの迷作『ドールマイト』『ヒューマン・トルネード』などの人ですが、そのノリでラップもしててラップ界のレジェンドとしても言われています。本作はそんなルディ・レイ・ムーアの伝記映画です。

しがない歌手がいかにしてコメディアンとして成功したのか、そしてどうやってカルト的人気を得たのかが描かれます。

 

Netflixオリジナル映画『ルディ・レイ・ムーア』の登場人物・キャスト

ルディ・レイ・ムーア(エディ・マーフィ)

ルディ・レイ・ムーア役エディ・マーフィ

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

レコード店で働くルディはコメディアンやR&B歌手などをして一発当てることを夢見ていました。ある時ホームレスの下品なジョークを元にスタンダップコメディをやるとバカウケ。ドールマイトというキャラクターとしてスタンダップコメディアンで大成功。次への目標として映画スターを目指します。

そんな破天荒なルディ・レイ・ムーアをエディ・マーフィが演じます。本物のルディ・レイ・ムーアに顔はあんまり似てないし、似せようともしてないけどキャラクターから考えると適役でしょうね。

ここ10年近く見かけることがほとんどなかったエディ・マーフィですが、そろそろ復権してくれてもいいよね。ここ数年我らがアクセルの『ビバリー・ヒルズコップ』の続編や『星の王子ニューヨークへ行く』続編の話題があるので復帰してほしい。個人的には実写版『アラジン』のジーニーもエディ・マーフィのノリでやってほしかったし。

ダーヴィル・マーティン(ウェズリー・スナイプス)

ダーヴィル・マーティン役ウェズリー・スナイプス

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ルディが訪れたストリップクラブでたまたま出くわした映画スター。『ローズマリーの赤ちゃん』の端役に出演したこともあり、鼻高々。

ルディに出演依頼、監督として依頼されたため映画に参加します。俳優なのでB級テイストプンプンのルディの映画に呆れっぱなし。

ダーヴィル役のウェズリー・スナイプスも近頃見ないですね。『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』以来かな?基本的にいっつも誰かと戦ってる役だけど本作では珍しく普通の人間。

ジェリー・ジョーンズ(キーガン=マイケル・キー)

ジェリー・ジョーンズ役キーガン=マイケル・キー

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ルディが映画の脚本家に依頼。文系のめっちゃ真面目な劇作家をしてたので映画にはテーマやメッセージを入れ込みたがってます。最終的に映画にも出演した模様。

演じるのはキーガン=マイケル・キー。コメディ俳優として知られていますが、今年のヒット作は『ライオン・キング』のハイエナと『トイ・ストーリー4』のダッキー。

ジミー・リンチ(マイク・エップス)

ジミー・リンチ役マイク・エップス

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ルディの友人。はじめはルディがドールマイトになることすらバカにしていた地元の仲間ですが、ルディのレコード販売や映画撮影にも協力するいい友達。

演じるマイク・エップスは『ハングオーバー』シリーズのブラック・ダグ役の人ですね。元々スタンダップコメディアンなのか、Netflixにスタンダップコメディがあるのを発見しました。(タイトル:マイク・エップス: ムキになるなよ

ベン・テイラー(クレイグ・ロビンソン)

ベン・テイラー役クレイグ・ロビンソン

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

リンチ同様にルディの友人。ルディがコメディアンとして成功し、映画スターになるのに協力します。

特に深く掘り下げられてないのでそれだけ。

セオドア・トニー(タイタス・バージェス)

セオドア・トニー役タイタス・バージェス

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

リンチとテイラーに同じくルディの友人。

演じるタイタス・バ-ジェスはNetflixオリジナルドラマシリーズ『アンブレイカブル・キミー・シュミット』でにてゲイのルームメイト役を演じていることで知られています。

レディ・リード(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)

レディ・リード役ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ルディがライブ後に出会った女性。ルディのすすめでスタンダップコメディアンとして活動をはじめます。

ルディとレディ・リードの間に恋愛模様は描かれませんでしたが、ルディを支えるレディ・リードは欠かせない存在でしたね。

その他

その他にも有名な人がちょい役で出演しております。いかにルディ・レイ・ムーアが人気者だったかわかりますね。

ウェッサイを代表する一流ラッパーのスヌープ・ドッグやキング・オブ・ザ・サウスことT.I.。二人とも俳優としても一定の人気を得ているラッパーですね。

『ルディ・レイ・ムーア』のT.I.

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

『ルディ・レイ・ムーア』のスヌープ・ドッグ

出典:ルディ・レイ・ムーア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

それから人気コメディ俳優のクリス・ロックがラジオDJ役として登場してます。

 

Netflixオリジナル映画『ルディ・レイ・ムーア』の感想

最近は伝記映画流行ってるんですかね。もちろん昔からあったジャンルだけど、やっぱり『ボヘミアン・ラプソディ』やったあたりから注目度もグッて上がってる印象です。

そんな中、日本での知名度が今一つのドールマイトの伝記をNetflixが配信した訳ですが、はっきり言って面白かったです。楽しかったです。

『ボヘミアン・ラプソディ』のように感動的で人間描写に深く切り込んだお涙頂戴映画ではないですし、登場するたくさんのキャラクターをそれぞれ深く掘りさげる話でもありません。

天才的なアイデアを持ったルディ・レイ・ムーアという普通のおっさんを描いただけの話。でもまあこのおっさんの話が面白いのなんの。

ダサいおっさんが主役の実話

ブラックスプロイテーションといえば黒人のための黒人主演映画でジョン・シャフトやコフィーなど主人公はカッコいいのが定番なんですがルディ・レイ・ムーア演じるドールマイトは全然カッコよくない。劇中でT.I.が演じた映画制作会社の人も言ってるけどルディはちょっと小太りですし、やってることも全然カッコよくなくて超絶下品なお下劣ジョークを飛ばしまくってる。

正直言って本人が元々やってたジョークも冴えないし、ルディを一躍スターダムに押し上げたネタもホームレスからパクって来たものです。

今だと著作権侵害で訴えられてもおかしくない話ですよね。この頃に登場した世界初のメジャーヒップホップソング「Rapper's Delight」は世界一有名だと言われてるけど盗作パンチラインがたくさんあるんだよね。こういう時代だったんだろうなと思いました。

ポリコレごり押ししないから楽しく見れる

この映画『ルディ・レイ・ムーア』はよくも悪くも余計なこと一切してないんですよね。ルディ本人を描くこと以外余計なことは本当に一切してない。

この手の映画やるなら絶対に黒人至上主義的になると思うんですよ。白人のクソ野郎が出てきて敵対させたりしそうなんだけどそんなことはしません。

たしかに白人は少ないですし、白人との小競り合い的なものもあるんですが、どれもストーリー上必要なものなんですよね。N.W.A.の自伝『ストレイト・アウタ・コンプトン』みたいにフ◯ックポーリースとか言わない。メッセージのごり押しなんてわざわざしない。そもそもこの映画、そして劇中の映画『ドールマイト』誕生のきっかけこそがそれらのメッセージを発信してるので、「白人vs黒人」みたいな対立構造作る必要もないのかと。

おかげで終始楽しい気分で見ることができましたね。重苦しいテーマを重苦しく描くこともなく、ルディ・レイ・ムーアという陽気な人物の性格と同じように陽気な映画でした。

メインキャラクターの女性レディ・リードがフェミニスト掲げることもないし、ストーリー上不要なLGBTQが登場することもなく、サブキャラがしゃしゃり出てくることもなく、今時の映画としては手放しで楽しめる映画でした。

人種問題を提起するごり押ししてないのでどんな人でも楽しめるんじゃないかと思います。MCUの『ブラックパンサー』や『キャプテン・マーベル』は一部の人からは大バッシングだったけど、あんな風にはならないはず。

エディ・マーフィおかえり

そして何よりよかったのがエディ・マーフィの復帰ですね。エディ・マーフィってここ10年下手すりゃ20年ほどくすぶってて、今じゃ昔の人なイメージですがやっぱりいいよね。

いや良くも悪くも全く変わらないんだけど、本作のような底抜けに楽観主義なキャラクターやらせたら最高なんじゃないかと。

ルディ・レイ・ムーアってよく考えるとめっちゃ逆境にいるんですよ。ボヘラプみたいに病気はないし『ロケットマン』みたいにアル中にはなってませんが、印税前借りして全財産賭けて映画製作に挑む超ギャンブラーなことやってんですよ。

実際に失敗するし、自暴自棄になる。けどやっぱりそれほどシリアスに感じさせず、ネガティブな気分にならないのはエディ・マーフィの貢献が大きいです。そんなシーンでさえ楽しめる良作です。

個人で活躍する現代日本だからこそ参考になる

最近は働き方改革だのなんだの言われて、副業するリーマンが増えたりフリーランスが増えてる時代です。実際私も会社辞めてフリーランスになりました。このブログでもブログ運営のノウハウ発信してます。

そんな現代だからこそ学べることが多いなと、珍しく意識高い系なことを感じました。ルディ・レイ・ムーアが普通の人と違うところっていくつかあるんですよね。

  • アイデア力
  • 運の良さ
  • 自分の主張を通すこと

これらってどれも仕事に活きることだと思うんですよ。副業にしろ仕事にしろ大きく稼ぐためには他の人がやってないこと時代の後押しを受けるアイデアが必要です。

ルディにはそんなアイデア力があります。レコ屋でみんなが聞き流していたホームレスのジョークをルディだけはジョークのネタになると思いついてましたし、みんながつまらないと思って見ていた映画もルディだけは自分が出ればいいんだというアイデアを抱きました。

仮想通貨流行る直前に仮想通貨紹介したブロガーが超リッチになったのと似てるところがあると思います。

ダーヴィルを見つけた運の良さ、ラジオDJに紹介された映画館で上映することが出来た運の良さ。劇中でも言ってたけど運が良くてもその運のよさを活かすことが出来ないといけないんですよね。これも現実で活かすことが出来ますよね。

そして最後は自分の主張を通すこと。

ダーヴィルにはクズ映画扱いされて、批評家からもボロカスに言われた映画は結局大ヒットします。複数回にわたってシリーズ化されさらには多くの黒人に多大な影響を与えたヒーローのような存在でもあります。

個人的には最高にスッキリするラストでめっちゃ楽しかったです。私のように映画の感想書いてると反対意見や批判とかクッソ来るんですよね。中には殺してやるって言う人までいるぐらいです。

でも自分が好きなものと人が好きなものが違っても別にいいじゃんと思えるエンディングが好きでした。多少物足りなさを感じる映画でしたし、引いちゃうほどの下ネタ連発でしたがハズレが多いNetflixでは大当たり。これだけしっかりしてれば映画館で観ても後悔しないぐらいです。

 

最後に

いかがだったでしょうか。お下劣てんこ盛りですし、ヌードシーンなんかもあるので視聴には注意が必要ですが個人的にはおすすめしたい映画です。

このブログではNetflixオリジナル映画やたくさんの映画などの感想を書いているので興味のある方はお気軽に読者登録してくださいな。ではまた。

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